2009年11月02日

「5年」と「2年」。それぞれが狙うカップウィナーの座。

 スタメン予想はこちら。
http://www.geocities.jp/fig_keispu/sutamen.html

 去年の前日は、いても立ってもいられない気分だった。結果はご承知の通りだが、あれから1年経ったんだと思うと、早いなという気持ちもあり、今年もこういう気持ちでいたかったとも思う。

 そんなわけで今年も国立へ行くことになった。2ヶ月前の悔しい敗戦以降、国立に行く意欲はなくなっていたのだが、こうして日が経つと、一サッカーファンとして観に行くのもいいかなと。場所も近いし。これで3年連続の決勝戦観戦。明日は強風が吹き、寒いと聞くので、防寒対策だけは忘れずに向かいたい。

 記事を書く上で、何かいい数字はないかと考えた。浮かんだのが「5年」と「2年」。
 FC東京「5年」前に浦和をPK戦の末破って初タイトルを獲得して以来のチャンス。120分間しのぎ切り、加地がPKを決めて原監督が飛び出してきたシーンはまだ記憶に新しいだろう。当時を知る選手も何人か残っているが、この間にチームは大きく変わってきた。昨年城福監督が就任し、新たなチームの方向性を植え付けて「2年」。目指すものは高い山で、何度も苦しんだが、ぶれずに戦い続けた結果、タイトルの挑戦権を得た。今後さらにムービングフットボールを続ける上で、「間違っていない」ことを証明するには絶好の機会である。そして村林社長も言っているように、このチームは首都にあるチーム。最終的にアジア、世界を目指すという目標がある以上、このタイトルを通過点としたい気持ちもあるだろう。

 かたや川崎「2年」前、初タイトルをかけて臨んだ国立で、当時2年前にこのタイトルを逃していたガンバに敗れた。その時も国立で観戦していたので、様子は良く覚えている。
http://spocafej210003.seesaa.net/article/64561140.html
この年は初のACL出場、予選突破を果たしたが準々決勝でPK戦の末敗退。過密日程に慣れない中、リーグ戦でももう一歩上に絡めずにいたが、その中で掴んだ決勝。J1復帰から3年目で迎えたチャンス、しかも直前のリーグ戦で、今回の相手であるFC東京に7-0と大勝していただけに、ショックの大きい敗戦だった。
 今回は通算3度目のチャレンジだが、関塚体制でJ1に復帰してから「5年」という月日が経った。J2時代から地道に努力を続けたチームは、毎年上位に名を連ねるまでに成長したが、どうしてもタイトルを取れずにいる。「One Step」というスローガンにもある通り、これはクラブ全体としての悲願である。長い間かけて積み上げてきたものが正しかったと証明するためにも、どうしても欲しいと思うのは当然だろう。


 そこで今回、どういう戦いになるのかということを考えてみたい。
@相性ではどうか。
 今回は「多摩川クラシコ」でもあるので、毎回熱い試合になっていることは間違いないが、対戦成績はほぼ五分である。05年はやや堅い試合になって2引き分け。06年は等々力で2-2のドロー、味スタでは1-4からの大逆転でFC東京が制した。07年はクラシコと銘打たれた年であるが、川崎が2戦とも圧勝。FC東京がシーズン通してうまく戦えなかったことの象徴としても挙げられている。一方昨年は、佐原がレンタルで東京に加入。富士通出身の城福監督が就任するという中で、東京が2戦2勝でやり返した。そして今年、今度は川崎が2戦2勝でやり返している。しかも今年はいずれもFC東京が先取点を奪いながら、川崎が逆転で勝利しており、試合の中身から言っても非常に面白い。
 最近は良く点の入るカードとしても知られているが、その通りにならないのが決勝戦という場。2年前の川崎とガンバの対決では、両者攻撃力が強調され、面白い戦いが期待されたが、堅い試合となって1-0だった。今回もそういう流れになるんじゃないかと思う。

 それと国立という大舞台に慣れているかどうかという点では、今年川崎はACLで一度戦っているし、2年前の敗戦以外は悪い印象はない。FC東京は毎年国立を利用しているし、「俺たちの国立」というくらいだから、ホームという意識はあるだろう。雰囲気にのまれるというのは考えづらい。

A戦力的な比較ではどうか。
 FC東京は現在リーグ戦4連勝中。前節は清水の出来の悪さもあり(苦笑)、サイドに広げてからうまく攻略して2点を奪った。ここにきて赤嶺が調子を取り戻し、鈴木達也も好調。最終ラインとボランチはずっと固定されているし、今季の多摩川クラシコでも2戦とも機能していることは確か。問題は2戦ともゴールを奪っている石川が離脱してしまったことだが、彼が抜けて何もかもがおかしくなったということはなかったため、選手たちの中にも自信を失うようなことは感じられなかった。また突出したコマがいない分、城福監督は今あるコマをうまく活用して戦う術を考えており、今回で言えば怪我をおして強行出場する長友を、スーパーサブとして中盤で起用することを検討している。彼は数少ない個で破れる選手であり、疲れている中で入ってくれば、相手にとっては嫌な存在になるだろうし、リードして守るとなれば、平松、藤山、佐原と守備的なカードを切って頑なに守ることも視野に入れているはずだ。

 川崎もリーグ戦現在4連勝中である(鹿島戦含む)。開幕から過密日程であることも考慮し、ターンオーバー制を導入。その中で2年目の菊地、横山、田坂の大卒コンビが台頭。以前と比べ選手層は厚くなった。中村憲剛やジュニーニョが核なのは間違いないが、以前ほど依存という感じではない。レナチーニョがようやく先発としてめどが立ち、攻撃陣は調子を上げてきている。2年前も勢いを感じさせたが、マギヌンが出場停止、後ろも守備的な配置だったためうまく機能しなかった印象はある。今回はその経験もあるので、それは大きな要素になるだろう。

B過去の決勝戦からみるとどうか。
 例えば去年、エスパルスがなぜ失敗したかといえば、大分に風が吹いていたこともあるにはあるが、やはり自分たちがどうしても優勝したいという思いが強すぎて硬くなった上、リーグ戦の内容が良く3連勝で来て、普通にやれば勝てるんだという思いが強くて、周りが見えていなかった。余裕がない状態だった。また本来は「堅守」がベースのチームなのに、「攻撃の清水vs守備の大分」と変な捉え方をされた。かたや大分は、ここまで来れたんだから思いっきりやろうという意識が存分に出ていた。

 FC東京が優勝した5年前は、下馬評で行くと浦和の方が優位といわれていたし、実際その年のセカンドステージを浦和が制してチャンピオンシップに進んでいる。しかもジャーンが前半で退場し、10人での戦いになったが、今野の1ボランチで必死に耐えた。当時ウイングとして懸命に走り、去年でエスパルスを離れた戸田が、そういうアクシデントがあると、逆に開き直れるものだと話しているが、緊張している中で不利な要素が働くと、人間ってそういうものなのかもしれない。

 翌年のガンバvs千葉も0-0でPKになったが、どちらかというとやり切ったという雰囲気だったのは千葉だった。遠藤が立石に止められ、最終的に千葉が勝ったが、この年ガンバは大逆転でリーグ制覇。
 06年の鹿島vs千葉では、鹿島が調子を落としていたことはあったが、ハースが負傷交代、スタメンを外れて涙した坂本が緊急出場も、包帯を巻きながらのプレーで苦しい中、終盤に2点を奪った千葉が連覇。これも一種の開き直りに入るんじゃないかと。
 07年は監督がそうだった。重い試合だった中、ガンバが後半から3バックにして奇襲をかけ、ポジションを上げた安田が決勝点。西野采配が勝利を手繰り寄せている。

 そういう意味では開き直りだとか、自らが思い切ったアクションを起こすというような出来事が、試合の大きな分かれ目になるのではないかと思う。監督の采配で言うと、どちらも奇策を採用するタイプではないが、オプションは多数ある。それこそFC東京には5年前のような勝ち方が出来るチームである。昨年も等々力で今野の退場をカバーし、10人で守り切った実績がある。


 で、どちらが勝つかだが…川崎の方が有利ではないか。やはり一度負けた経験をしているのは大きい。そしてその時から大きくメンバーが変わったわけではない。敗退の経験が多いから、今回も…ということは考えられるけれども、もうそろそろ勝たせたいと思わせる状況にはなってる。リーグも狙える状況というのは、過去の戦績だと良いとも悪いとも言えないが、特に積み上げてきた「5年」という長さ(J2も含めれば6年、ノブリンの時期を入れればもっとだ)は大きい。余談だが、同じ体制で戦っているエスパルスとしても、長い間かけて作ってきたチームは結果を出せるんだというのを見せてもらった方がいいのかなと。川崎よりも早くタイトルを獲りたい気持ちもあるけど…。
 しかし、FC東京もタイトルを獲ることがどれだけ素晴らしいかを分かっているわけで、常勝を目指す意味でも何度でも欲しいと思うだろう。今年川崎に続けて逆転負けを喫している分、それこそエスパルスを徹底的に潰すように、フロンターレも潰しにかかるだろうから、それが嵌まれば面白い。

 いずれにしても激闘の予感はある。リーグ戦とはまた違った多摩川クラシコ、国立も多摩川には近い方だし、いい場所といえるだろう。記憶に残る好ゲームを期待したい。

※ニューヒーロー賞は米本か。今回は妥当な選出だと思う。おめでとうございます。去年は金崎だったよね…。

banner_02.gif
22:28更新 | コメント(3) | トラックバック(0) | カテゴリ:コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ども  眠れそうにない しえろですw


どきどき わくわく  なんでしょ この
高揚感

勝つ 勝つ 勝つ 勝つ 勝つ

絶対 勝つ!!!!!
Posted by しえろ at 2009年11月03日 00:27
今回出た安田のポスターはガンバのサポーターからクレームがあり、取り下げたようですよ。

しかも川崎の代表が大阪に出向いて謝罪したり、ホームページに結構な謝罪文を出したりして、ナイーブな扱いになっているようで。

このページでも何らかの追記か訂正をしておいた方がいいかもしれませんね。

他サポからしたら気にしないことですが、やっぱり相手はいい気持ちしないでしょう。

個人的には川崎の対応は丁寧でしたし、この試合における熱意は感じられましたけどねw
Posted by     at 2009年11月03日 02:11
>しえろさん
寝れない気持ちは良く分かります^^;

>(名無し)さん
そうなんですか??少なくともサイト上にはそのような謝罪文は見受けられないのですが…。
面倒なことになる前に消しときましたが…まぁ確かにいい気持ちはしないかもしれないですね。
川崎の企画部はさすがだなという気持ちにしかならなかったです、その時は(苦笑)。
ありがとうございました。
Posted by mokichi at 2009年11月03日 02:36
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。