2010年02月21日

[練習試合]横浜FMvs甲府

横浜FM2−2甲府(45×2)
得点:清水・兵藤(横浜FM)、柳川・金(甲府

 今季チームが変わりそうな両チームの対戦で興味深かったので、行ってみることにした。小宮山がマリノスタウンと麻生グラウンドのギャップに苦笑いしたのは分かる気がするなぁ。何度か行ってるけど、マリノスタウンの立派さには驚かされる。
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 30分くらい前に着いたと思うのだが、グラウンド横のローソンは大行列だったし、客席にも大勢の人が。右の方で見ることにした。席をどこにしようかと歩いていると、甲府・佐久間GMの姿があった。当然だろうけど、今季に賭けているし、厳しくチェックしなきゃいけない立場だろう。

[横浜FM1本目]
GK榎本、DF田中・中澤・松田・藤田(→波戸)、MF小椋・坂田・狩野・山瀬、FWバスティアニーニ・渡邉
http://www.f-marinos.com/tools/page_store/news_4021.html
[甲府1本目]
GK荻、DF山本(→吉田)・柳川・ダニエル・津田、MF秋本・養父・大西・藤田、FWマラニョン・ハーフナー

 マリノスが翌日に水戸と練習試合を組んでいるし、相手のレベルを考えてもこの日にベストメンバーを揃えるだろうという予想を立てていたので、期待通りの面子だった。練習を見ると、GKは榎本と秋元しか出てきていなかったが、他の2人は明日出るだろう。
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 マリノスの布陣は、小椋を1ボランチにして、狩野はほぼ2列目。坂田が右サイドに入っていた。ここまでキャンプから何度か試しているようで。バスティアニーニは思ったより期待されているのかなと。4バックのメンバーは、栗原が怪我でいないためこれで鉄板だろう。新加入の藤田に注目。

 甲府の方は、内田新監督になってから一貫して採用されている4-4-2の新システムだが、この日も柳川がCB、山本が右SBで、開幕もこれで確定だろう。左には津田が入っており、守備に力点を置いた4バックと言える。そして好調が伝えられる養父をボランチに据え置き、藤田のスタートポジションを左サイドにした。SHに下がって戸惑っているマラニョンをFWに戻し、どうなるかをテストしたかったのだろう。

 序盤からマリノスが激しくいって、受けてしまった甲府を相手に高い位置でボールが取れた。山瀬がらしいドリブルを見せたり、藤田が豊富な運動量でサイドを駆け上がったり、それぞれの良さは出ていたが、ゴール前の精度を欠く。
 甲府は今までと全く違い、今季からゾーンディフェンスを導入したということで注目したが、やはりモデルチェンジした印象はある。柳川とダニエルのCBがタイトに守る。一方でボールを前に繋げない、収められないで最初の20分くらいは苦しんだ。

 ただ次第にマリノスのプレッシャーに慣れ出して、マイクが受けて中盤が拾って、3人目が飛び出すという形が出来始める。その中でマラニョンが一度オフサイドぎりぎりで飛び出し、ビッグチャンスを迎えたがシュートミス。
 その後お互いにSBの山本、藤田が痛んで交代。甲府は攻撃型の吉田が入ったことで、少し右サイドが活性化。逆にマリノスは波戸が入ったが、ちょっと馴染めてない印象だった。決定機はお互いにあったが決め切れず。
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[横浜FM2本目]
GK榎本、DF天野・中澤・松田・波戸、MF小椋(→河合)・兵藤・狩野(→清水)・山瀬、FWバスティアニーニ(→長谷川)・渡邉
http://www.f-marinos.com/tools/page_store/news_4021.html
[甲府2本目]
GK荻、DF吉田・柳川・ダニエル・津田(→内山)、MF秋本・養父(→片桐)・大西・藤田(→保坂)、FWマラニョン・ハーフナー(→金)

 後半は兵藤が中央に入って狩野が右サイドに。右SBには天野が入った。リズムは前半の途中からと変わらずで、少しずつ甲府も攻め込み始めたが、迫力はそんなになかった。マリノスは何度かサイドからチャンスを作ったが、連携が合わないところがいくつか。渡邉千真に2回ほどビッグチャンスが訪れたのだが決められず、ため息とともに樋口コーチが両脚を叩いていたのが印象的。今日は千真反省しないとねぇ。和司監督はずっと座っていた。

 お互いに選手交代をしながら試す場でもあるが、0-0じゃなんかつまらないなと思っていたところ、終盤に突如展開が一変。まず甲府が大西の左CKを柳川が合わせ先制。特にマリノスが押していて、何とか1点取ろうぜという雰囲気だっただけに、痛い感じだった。

 でもこれで試合が動くのがサッカーで…直後、山瀬が左サイド抜け出してドリブル、シュートは右ポストに弾かれたが、入ったばかりの清水がよく詰めていて同点。2点目は鮮やかなパスワークから兵藤が決めた。
 これで終わるかと思ったが、甲府の同点ゴールは金のミドル。韓国戦の2失点目と同じで、DFに当たったのがキーパーを越して入っちゃったというやつ。
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 さて感想。まず横浜FM。和司サッカーを初めて見たけど、とりあえず面白いよ。スタジアム行って見てみたいと思うサッカーではあった。さすがに俊輔のことまで想定して組んでないと思うけど(笑)。キャンプ序盤は「去年の癖が抜けていない」という話で、後ろに戻すことが多かったそうだが、監督が言い続けて直ってきたのか、常に前にボールを運ぶ姿勢が目立った。
 2点目のシーンは流れるような攻撃で、イケイケになると強いという印象を受けた。それまで外しまくってたので、ようやくという印象も否めないけど。

 山瀬はこの時期にこれだけ動けるなら期待できるんじゃないかね。怪我が心配だけど…キレキレだった。藤田は特徴をそのまま出していた。クロスもいくつかいいボールだったし、何よりアップダウンできる選手なので、パスを多めにして崩していこうとするスタイルでは必要なピース。

 バスティアニーニは…何となく予想していた通りの選手だったよ。触れ込み通りポストプレーヤーで、自分で強引にという選手ではない。ワンタッチで落とそうというプレーが多かったけど、どうも噛み合っていない。あと後半に右クロスを頭で合わせにいったが届かなかったり、もう少し時間が必要。体も少し絞った方がいいのでは?事実彼が下がってから攻撃にリズムが出た。

 小椋はよく動いていたし、プレーも正確でよかった。開幕1ボランチで先発しても問題ないように見えた。去年エスパルス相手に決めたようなロングを1本狙って少しイラッと来たのは内緒(笑)。あと後半から入った天野。守備は課題もありそうだけど、攻撃面で予想以上に面白いプレーをしていた。右だけじゃなく左足でもいいボール入れていたし、田中といい争いになるかもしれない。

 一方の甲府。今まであった甲府らしさというと、配置でいえば4-3-3、特徴でいえば前からのプレス、パスワーク(去年はそうとは言えないが)、全体的にガツガツ行って攻撃的にというイメージ。ただ今年はそれを変えようとしている。それがまだ、選手たちに完全に受け入れられていない。正直、甲府にそれが合っているのか疑問に感じる。不安視されているのが分かる気がした。

 例えばマリノスが最終ラインでボールを繋いでいる時に、マイクやマラニョンはプレスの意識がある。これは今までやっていたことだろうから。問題は中盤がどこでプレスに行って、どこでステイするのかが曖昧。連動していないから間が空いて、相手の中盤に余裕を与えている。それでどうしても下がる。でも後ろは守備重視のメンバーなので、何とか持ちこたえていたのかなと。荻もよく防いでいた。

 攻撃においては、いい形でボールが収まる時は三角形を作って飛び出す動きが出ていたが、現実にはそれくらいしかチャンスが作れていない。サイドからのクロスにマイクというような場面はほとんどなく、攻撃に厚みはない。この日の先発SBに攻撃面を期待するのは酷だろうし。

 それにこの日はマラニョンがFWで、動きとしてはまずまず。ただ現実にはパウリーニョもいるわけで、これだけ前線にタレントを揃えながら、攻守のバランスを考えて、いわば「抑えた」サッカーをするのはもったいない。今まであった甲府の色を消さなくてもいいと思うが…。皮肉なことに、補強した柳川は神戸でゾーンを経験しているし、声も良く出て安定していた。養父もボランチでバランスを取りながら捌いて悪くなかった。どう融合していくのか悩ましい。

 この日左サイドでスタートした藤田は、マイボールになるとトップ下にポジションを移動してプレー。これはこれでいいけど、守備の時に戻れなくてスペース空けたり、マイクが落としたボールにサポートできなかったり、自由すぎる。今年のやり方だと問題だろう。

 マリノスは仮に俊輔が入ったとして、どうするかねぇ。坂田・千真の2トップが現実的に思えたので、俊輔、狩野、山瀬と並べる布陣だろうか。千真がチャンスできちんと決められれば、去年より面白いサッカーが見られると思う。それが開幕してしばらくはハマりそうだが、前への意識が強すぎるとカウンターを食らうので、キープできる選手をうまく生かしながらやるといいのかなと。 逆に甲府は心配というよりも、もったいないなという感じ。監督は監督なりに信念があるのだろうし、佐久間GMを筆頭にクラブがそれを選んだのだから信じるしかないが、堅いサッカーが全員に浸透し切るのかどうか怪しい。開幕ダッシュに不安が残った。

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02:05更新 | コメント(5) | トラックバック(0) | カテゴリ:試合概評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マリノスタウン偵察お疲れ様でした。
マリノスとは2試合目で対戦するので、
現状がよくわかるレポートは有り難いです。
思ったより仕上がっている感じですね。
でもそこに俊輔が入るとどうなの?という感じはしますが。

甲府はちょっと苦労しているようですね。
できれば今年上がってきて欲しいチームなんですが…。
(その前にうちが落ちないことが大前提なんですが(苦笑))
Posted by MIDORI EXPRESS at 2010年02月21日 20:03
甲府苦しいなあ。
去年のいい形のイメージがあるし、転換はきついかな。

徳島ほホントに凄いな。今年はホントに昇格に絡んでくるかもしれないな。
Posted by やまや at 2010年02月21日 22:08
>MIDORI EXPRESSさん
詰めの部分の課題は残っていますが…元々守備は大崩れしないので、まずまずかなという感じです。
全体的には去年よりチャンスの数は増えそうということです。
俊輔が入ってメリットとデメリット両方ありそうですが…。

甲府は現実的に勝ち切るサッカーをしたいんだと思いますが、それが甲府のカラーとマッチしているとは思えないんですね…。

あと馬入での練習試合に酒井友之が参加していたようです。緊急補強もあるんでしょうか。

>やまやさん
勝ち切ることに本当に徹すればいいでしょうが、それこそ三浦監督のように哲学がしっかりしてるタイプでないと難しいかもしれません。

徳島よかったですね。選手層も厚いし。
Posted by mokichi at 2010年02月22日 01:45
見に行ってたんですね お疲れさまです
山瀬良かったですか 安心しました 彼がいるといないとじゃ攻撃に差が出ますから。チーム方針もガンガン前に出る感じになってるんでケガしなきゃ去年みたいに途中出場ばっか・・・なんてこともなくなるでしょう。栗原ケガは痛いですがDFの層ならはうちはトップクラスだと思ってるんで(笑)波戸まで来ましたし。ありがたいです
清水の小野はなんか想像以上にいいですね。自分は正直危惧してたんですが・・・杉山 本田 テルさんと中盤凄いです。使う人が困りますね(笑)
Posted by マリノ介 at 2010年02月25日 21:23
山瀬はこの状態をキープできれば結構点取れそうでした。
DFは大丈夫でしょう。

小野が良くても他がダメなら同じなんで。危惧してもらってていいです(苦笑)。
Posted by mokichi at 2010年02月26日 01:15
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