2010年11月30日

['10J1第33節]神戸vs清水

2010年11月27日() 14:04 KICKOFF
J1第33節@ホームズスタジアム神戸
ヴィッセル神戸10-00清水エスパルス
1-0
83分 茂木
三原、田中×2、ポポ
田中
主審:西村
天候:晴れ
観衆:14,061人
市川、藤本
ハイライト http://www.youtube.com/watch?v=fTTfC9CffGs

 またしても繰り返された「伝統」。だが、この体制で戦うのもあとちょっとだ。リーグ戦4位以内は消えたが、目標がなくなったわけではない。

 残留へ向け勝つしかない神戸、ホーム最終戦というのもあるだろうが煽り映像と選手紹介。川崎といつも作りが似ているが、これを作った人のことを考えると、チームの一体感を改めて感じさせる。
http://www.youtube.com/watch?v=VcURu6R4WuQ
 そして試合前の神戸讃歌。
http://www.youtube.com/watch?v=XYmb9lQBiiY

 3位以内の可能性を残す清水としても、当然連勝を伸ばして最終節を迎えたいわけだが、監督が選択したのは仙台戦と同じ4-4-2。テルを先発にし、フローデが先発復帰で元紀と永井をベンチスタートに。この判断については、致し方ないと考える。広島戦で採用した攻撃的な布陣は、前半確かに機能していたが、相手の戦い方にマッチしていた部分がある。今回はアウェイゲーム、それも5試合負けなしで内容もよい神戸は、残留するために勝つしかなく、どんどん前に出てくるので、堅く入れば裏を突けるというのは理解できる。伸二が引き続き不在なのも考慮しただろうし、ホームズスタジアムのピッチコンディションも少しは考慮したらしい。また、逃げ切りのカードが少なかっただけに、負傷明けで真希が帰ってきたのも大きい。テルの先発起用に踏み切ったのは、真希の復帰もあるだろう。

 神戸は朴の負傷で右SHの人材に苦しむ中、吉田が強行復帰してボッティが右に。大宮戦で出られなかった北本も出場停止明けで戻ってきた。最近だいぶ布陣は固まってきている。
http://www.s-pulse.co.jp/top_team/live/343.html
選手入場〜7分 http://www.youtube.com/watch?v=vynLMn1dw0Y

 崖っぷちの相手なので、こちらが先に点を取れば絶対慌てる。だから、何としてでも早い段階で点を取り、優位に試合を進めたい。仙台戦は勝ったが先制されているので、最初の15分をどれだけ集中して入れるか。
 そして、実際に主導権を握れた。健太監督も試合後に語っているが、神戸がスタートから圧力を掛けてくるかと思いきや、そうでもなく、少し硬かった。そういう中、5分にイチのクロスからオカが飛び込んで一つ形を作ると、7分。オカが左サイドで前を向いてドリブル、外を回った宏介に繋いで宏介がクロス。中の枚数が互いに整っていない状況だったが、フローデへピンポイント。しかし、ゴール右を通過。こういうのをしっかり入れていきたいんだが。

 さらに12分、フローデが長身を生かしてファウルを貰い、FK。ペナ手前右寄りから淳吾が直接狙うと、完璧に枠を捉えたが徳重に片手一本弾かれてしまった。もう少し巻けば入っただろうが…惜しい。
http://www.youtube.com/watch?v=rkeTKdVY0L0

 神戸も警告数がワーストであるのが示すように、球際はかなり激しいチーム。だが、中盤の攻防は清水が勝っていた。2トップがしっかりプレッシャーを掛け、中盤も連動した動きでセカンドボールを拾い、サイドを使って攻撃するという形。それによって神戸は前に出られなくなっていた。フローデが「長いボールが少し多かった」と言っているように、もう少し繋いでもよかったが、相手のカウンターをケアしていたということだろう。

19分〜29分 http://www.youtube.com/watch?v=_oPtVgg0waM
 21分にもクリアをオカが奪い返してファウルを貰い、FK。このプレーからCKを得ると、ゴール正面でオカ、フローデが詰めたが至近距離でブロックされてしまった。ほんのちょっとというところまで迫っているが、なかなかこじ開けられない。

 23分、今度は神戸にセットプレーのチャンス。ポポのFKから、浮き球を河本が頭で落として小川のボレー。近くにいたタクが対応できずにひやりとさせられたが西部のファインセーブ。ポポの強烈なキックには注意したいが、そればかりに気を取られて集中が欠けても困る。

 すると27分、淳吾が三原に後ろから倒されFK。このファウルに怒った淳吾が報復行為で三原を倒してしまう。通常であれば一発退場だが、西村主審の判定は両者にイエロー。今年、彼とは相性が悪いがこの場面は助かった。岩下が抗議に出ていくと見てられなかったが…。

 再三に渡りセットプレーを得られるし、キッカーも時々兵働に代えながら変化を付けて得点を狙うが、点を取れないまま30分が経過。流れの中で、もう少しドリブルでの仕掛けやポジションチェンジがあってもいい。すると、悪いなりに耐えてきた神戸が前へ出始める。ベテランの吉田がチームを引っ張る形でシュートを放ってくると、次第に石櫃が高い位置を取って宏介を押し込み始める。この形は警戒していた。押し込んでいるうちはいいが…また神戸の場合、高い選手が前にいないので速いクロスを狙ってくるから、ポジショニングがカギを握る。

 39分、田中への寄せを外され、ポポへ。切り替えが少し甘くなり、ポポにミドルを放たれる。西部が弾いたところに小川、さらに茂木と詰めてくるが西部が全て好セーブでしのぎ切る。最後の砦は集中できていた。お見事。ポポが打った瞬間にDFよりも小川が先に詰めている時点で、失点して何らおかしくない場面だった。

43分〜前半終了 http://www.youtube.com/watch?v=-VRAbmyZdmw
 しのいだ清水は前半ロスタイム直前、CKの流れから兵働のクロスに岩下。しかし、ゴール左に外れてしまい、前半を終了。岩下は1点取ったことで感覚が戻ってきて、点が取れそうな雰囲気こそあるのだが…。

 基本的に試合の進め方は悪くなかったが、欲しい時間帯に取れなかった。後半の立ち上がりに、今度こそ先制点が欲しい。神戸は前半の出来では勝てないので、圧力を掛けてくるのは明らかだったし。中盤で変な取られ方をしてカウンターでやられないことだが、無理をしないといけないところもあるので、そこのバランスは頭を使いたい。

 後半に入ると、特に神戸のボランチの動きが際立っていた。田中は相当な運動量を見せているし、三原は奪ったボールを捌くのがとても上手い。前半はこちらがプレスを掛けて奪ったところ、今度は逆に奪われるシーンが増えた。48分にはポポが左から上げたボールに吉田が飛び込むも合わず、51分にはカットインした石櫃のミドルシュート。

 58分には敵陣でのスローインからボールを失い、恐れていたカウンターの形。田中のパスに抜け出したポポがペナ内でシュートも西部の好セーブ。さらに、小川が仕掛けて左からカットイン、シュートも右外。61分、イチの不用意なパスミスでFKを与えることとなり、ポポゾーンだったがワンバウンドで西部キャッチ。62分、今度はフローデが左へ展開し、兵働のクロスからあわやオウンゴールとなるが、またも押し込めず。どちらも勝ちたい気持ちが出ているからこそ、最後のところで踏ん張っているわけで、激しい攻防なのは間違いない。

 すると健太監督が動いた。63分、イチに代えて辻尾。イチはクロスを上げる場面も少なかったし、ミスが多く精彩を欠いた。イエローを1枚貰っているので代えやすかったのもある。辻尾がいいとは言えないが、仕方ない交代か。こういう状況で誰かが仕事をしないと変わらないし、我慢するよりはいいだろう。

 こういう展開はベンチにいる選手が決めるのかなという感じで見ていた。67分にはテルがフォローして辻尾が仕掛け、スローイン。最後は逆サイドの宏介がクロスを上げてフローデのヘッドも、徳重の正面。71分、辻尾が兵働とのワンツーで仕掛け、茂木のファウルでFK。岩下に再三ボールを送り込むが、合わない。ちなみに、フローデは広島戦で途中出場して中3日というのもあるのだろうが、疲れからボールが収まっていない。せっかく今は2トップで戦っているので、永井を入れることを考えるべきだった。

 73分、今度はポポがマイナスに折り返したボールを田中。DFに当たってこぼれたボールをもう一度田中。またも西部。どっちもすでに1点は入ってておかしくない試合だが、なかなか入らずラスト15分へ。さぁどうする両ベンチ。すると、健太監督は元紀を準備した。誰と代える予定だったのかは定かでないが、強気であればテルと代えて4-3-3。バランス重視なら兵働に代えてそのまま左に入れるという感じだったんだろう。神戸ベンチも動こうとしていた。

 その矢先、タクがセンターライン付近で田中に悪質なタックルを受け倒れる。田中は2枚目の警告で退場。田中は覚悟していたようで致し方なしと、そそくさと裏へ下がった。タクはこの日削られたのが2回目なので、痛そうではある。
 だが、これで1人多い状態になったのだ。神戸が吉田に代えて森岡をそのまま入れる中、清水ベンチは元紀を一旦待機させた。これは、勝負勘のない采配だと思った。まず、神戸は1人減ったから勝ち点1OKという状況ではない。これは分かっていたはずだ。だから、10人なのに前に出て来てくれるという格好の条件だった。確かにタクの状態は気になる。残したい。ただ、仮にダメでも一応真希は残っているし、どちみちもう1枠で元紀を入れるのだから、このタイミングでアドバンテージを生かす、チームを前傾姿勢にするべきだった。あと15分しかないのに。

 生き残るために、1人少ないとか神戸にとってはもう関係がなく、勢いが変わることはない。78分にボッティが強引に進入してシュート、CKから森岡のヘッド。そして健太監督が元紀を投入したのは、神戸の布陣とタクの状態を確認し終えた81分。
 そしてその直後、自陣で奪ったタクが前方へフィード、スペースに走り込んだ元紀がドリブルで運び、淳吾へラストパス。だが、シュートは左サイドネット。本当はこういう場面を75分から作って流れを呼び込みたかった。

 83分。パスを受けた石櫃が中へ切れ込み、タクと元紀を外して左足を振り抜く。宏介がクリアにいったが後ろへ流れ、反応したのは小川。シュートはミートできなかったが、これがちょうどファーへ転がり、詰めていた茂木が押し込んで先制。小川は「パスだった」と冗談を言っていたらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=fL5zr1COHUw
http://www.youtube.com/watch?v=UrsFWgGMv8I

 もう攻めるしかない清水は、テルに代えて一樹を投入し、4トップ気味で勝負に行くが、引っかかる場面がありゴールに釘付けという状態には出来ない。
 ロスタイムに入り、タクが拾って辻尾へ展開、クロスに元紀が飛び込むという場面もゴールからは遠い。4分表示の3分台、フローデが最後の最後にサイドへ流れてしまう時点で、ピッチ内の意図が不明瞭だが、折り返したボールからCKを獲得。ファーに流れたところを岩下がシュートするも、なんと一樹の顔面を直撃。確実に枠へ飛んでいただけに、これは不運としか言いようがない。さすがに頭を抱えた。ちなみにドリハウはこんな様子だったらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=v27l9JQXWkk

 試合終了。ガンバがホーム最終戦で敗れただけに、勝っていれば自力でガンバを上回るチャンスが残ったのだが、痛恨の敗戦。神戸は最終節へ望みをつないだ。
 ヒーローインタビューは茂木。
http://www.youtube.com/watch?v=1ia9fbdRbjY
 ホーム最終戦につき、叶屋社長、和田監督、大久保主将、三木谷会長がそれぞれ挨拶。毎年のように残留争いとなる中でも、今は残るという目的に全員で立ち向かっているのが伝わってくる。
http://www.youtube.com/watch?v=-2aSGpZoxrk
 試合後、この日は和田監督や三木谷会長も交えての神戸讃歌。試合内容に加え、こういう様子を見るだけでも、本来この順位にいてはならないと思うが、今回の勝ち方は神がかり的なもの。1人少なくなってからの先制点、そして最後の一樹ブロック。何か起こると感じさせるものだ。
http://www.youtube.com/watch?v=UaZNjO1sU4s

 神戸の状態を考えれば、少しごちゃごちゃした試合にはなると思っていたし、その中でも選手たちの戦う姿勢、また受けに入らず積極的にいくというのは見えた。仮に4-3-3で入っていたら、アンカーの脇を突かれて先に失点した可能性もあるし、最初の布陣の問題ではない。

 やはり、前半に点を取れなかったのが全てということになる。元紀投入のタイミングを指摘させてもらったが、今までも渋ったケースは幾度となくある。突然そうなったわけじゃないので、やはり清水はこうした拮抗した試合を自らの力で崩して勝つことができないようだ。勝った試合は大体がセットプレーやラッキーゴールだから…。
 こういうことは何度もあったから、選手たちがしっかり意思統一して戦ってほしいが、一時期あったそういう自覚も消えてしまった。だから、常に先行逃げ切りの形に持っていく。それが清水の形としてやり切るしかない。

 リーグ戦、5位か6位のどちらかが決まった。よりによって川崎とどちらが上か競うことになったが、個人的にはどうしても上で終わってみたい(笑)。ただ、そういうことよりも、健太エスパルスとしてのリーグ戦最終節。相手がガンバということでやりがいもある。伸二が帰ってきてベストメンバーだろう。エコパでガンバと当たる可能性もあるが、一切意識しなくてよい。幸い、準々決勝がアウスタなので、ホーム最終戦というわけでもないし。
 神戸戦の内容が極端に悪くなったわけじゃないので、悪化しないうちに勝つことだ。波が激しいチームなのだから不安だが、ここで波を作ったら厳しい。最後の最後、監督に花道を作るためにも、選手が本当の意味で脱皮しなければならない。

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00:43更新 | コメント(4) | トラックバック(0) | カテゴリ:エスパルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「煽りと選手紹介」有難うございます
神戸の熱意伝わりました。
まさか清水に勝てるとは思っていませんでした。
次が浦和です。
清水に勝てたなら浦和にも・・と思いますが、
神戸が残留するためにはFC東京の降格が必要です。
FC東京の次節は京都!!
一番の安全パイを引きました。

その京都に負けたのが勝ち点3の足らずです。

降格するとしばらく上がって来れないと思います。
まあそれも仕方ないことです。
入れ替え戦が昔のようにあれば、もう2度チャンスがあったのですが
Posted by デスクマン at 2010年11月30日 19:43
清水はこういうところで勝てないという伝統があるのです。神戸が湘南や京都のような状態であれば別でしたけど、状態が良いのは分かっていましたから…。

確かに京都に負けているというのは気になる要素かもしれませんが、東京もホームですら京都に勝っていません。ナビスコでもギリギリの試合でした。ここまでくれば相性はあまり気にならないですし。

少なくとも今の一体感を保てれば、戦えると思います。悲観的にならず、希望を持った方がいいんじゃないですかね。それくらい、何か起こると感じさせる勝利でしたよ。東京の試合をそのあと見ただけに、余計にそう思います。
Posted by mokichi at 2010年12月01日 00:24
どうもです。

あー、もうなんで清水さんは厄介ごとをうちにまわすんですか・・・

残留争いのチームにやさしいところは清水さんと同じ。

うちは最近最終節に勝っていないんです。
ここ2、3年は神戸とは相性も悪いんですよ。
たしか神戸には埼スタで勝っていないはず。
駒場では勝っているんですけど。

なんかポポにずどんとミドル決められそうな予感がします。
Posted by ひとりの赤さぽ at 2010年12月01日 20:21
こんばんは。確かにそうなってしまいましたね…。
優勝した年以来、最終節負けてますよね…それも引っかかってます。

神戸は今までならポポ頼みだったりしましたが、そうでもなくなってきていますので、かなり注意が必要です。
浦和も体制一新で補強もするようですね…
Posted by mokichi at 2010年12月01日 23:54
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