2011年02月12日

[練習試合]川崎vs栃木

 またブログを少し放置していましたが…実は移籍動向のページを何日かに一度更新しています。

 今季初の練習試合見学となりました。そういえば写真を撮っていませんが…まぁいいでしょう(笑)。
 メンバーは目視によるもので、背番号と選手が一致しない場合も多く、あとで確認して分かったものもあります。間違っている可能性もあるので、その点はご容赦を。月曜のエルゴラに載るんじゃないですかね。

 川崎は1次キャンプが中止となり、麻生グラウンドでの調整となりましたが、これから向かう2次キャンプを前に、中間試験といったところでしょうか。栃木は精力的な補強を見せ、ここまで練習試合でも好調を維持。川崎の体制が変わっていますので、志向するサッカーが変わらない栃木の優勢で試合が進むと考えて見ていました。

<1本目(45分)>
川崎0−1栃木
川崎]GK杉山、DF※練習生・井川・横山・小宮山、MF柴崎・福森・登里・中村、FW久木野・矢島
栃木]GK柴崎、DF西澤・渡部・大久保・那須川、MFパウリーニョ・鈴木修・河原・高木、FW崔・廣瀬

 1本目はまさに「松田サッカー」の真骨頂が出る展開。前線からしつこく走れる廣瀬がいたこともあり、素早い出足でボールをカットし、速攻につなげる。10分くらいだったか、FKを那須川が無回転で直接ねじ込み先制すると、終始主導権を握った状態で1本目を終了。川崎は相手のプレッシャーに押される展開で前を向けず、決定機も1、2度。シュートはほとんどなし。

<2本目(45分)>
川崎2−0栃木
川崎]GK杉山(→相澤)、DF※練習生(→田中裕)・井川(→菊地)・横山(→伊藤)・小宮山(→田中雄)、MF柴崎(→吉田)・福森(→稲本)・登里(→大島)・中村(→山瀬)、FW久木野(→楠神)・谷尾
栃木]GK柴崎、DF赤井・大和田・大久保・入江、MFパウリーニョ(→落合)・鈴木修(→鴨志田)・高木(→宇佐美)・河原(→杉本)、FW船山(→トリポジ)・ロボ

 栃木が最終ラインと2トップを入れ替えて臨む。川崎は復帰したばかりの矢島を45分で交代させ、ルーキー・谷尾を投入。栃木とすれば、1本目に出来たことを2本目の最終ラインでも出来るかどうか、フラットに見たかったのだろうが、慣れる前に、ほとんどメンバーを変えなかった川崎が体も温まってきて反撃開始。高い位置でボールを奪い、アタッキングサードに入ってからの崩しにもアイデアが出てくる。9分、こぼれ球を拾った柴崎が強烈なミドルを突き刺すと、17分には中村憲剛のFKがバーに当たったところ、横山が押し込んで2点目。

 その後、栃木・杉本に決定機があったが決められず。試合が3本ということで、途中から両チームメンバーを少しずつ変えていく。寒くて段々自分の集中力もなくなってくる中(笑)、川崎優勢で2本目を終了。

<3本目(45分)>
川崎1−0栃木
川崎]GK相澤、DF田中裕・菊地・伊藤・田中雄、MF吉田・稲本・※練習生・大島、FW楠神・谷尾(→※練習生)
栃木]GK鈴木智、DF赤井(宇佐美)・渡部・大和田・那須川(赤井)、MF落合・鴨志田・宇佐美(杉本)・杉本(入江)、FWトリポジ・ロボ(→船山)

 3本目は試合終了直前、途中から入った練習生FW(ユース出身の山崎との話)が、田中裕のアーリークロスを頭で合わせて押し込んだ。栃木は密集からサイドへ展開するまでは良いが、そこからが続かず、もったいない45分だった。

<欠場者>
川崎]代表遠征:安藤、薗田 その他:實藤、田坂、黒津、ジュニーニョ、小林、棗
栃木]代表遠征:水沼 その他:武田、本橋、小野寺

 ジュニーニョはタッチライン外でランニング調整。黒津もいたが出場せず。棗に加えて小林も怪我だろう。


 まず川崎の感想ですが、個人的に「こうあるべき」と思っていたスタイルに近づき始めました。今までは結局「個」に頼っていたところが大きく、昨季の戦いからその転換を迫られ、チーム一新という意味も込めて相馬監督を招へいしたと考えています。昨季の町田ゼルビアを見る限り、川崎にも「激しく動く」サッカーを取り入れるのだろうと思ってはいましたが、その相馬監督が試合中、盛んに檄を飛ばすところを見て、「変化」を感じ取ることができました。声がよく通るので、今日麻生で一番目立っていたんじゃないかと(笑)。
 内容はいたってシンプル。「止まるな」「動け」「前を見ろ」などですが、とにかく連続して動くことを強調していました。ピンチになった場面では「止まっているからそうなるんだろ!」と怒声。どうしても今まではリアクションのところがあり、主体的にやるという部分は慣れが必要。1本目はコンビネーションの部分でもぎこちなさがあり、相手のサッカーにまんまとハマってしまいましたが、2本目からは人もボールも良く動き、「新フロンターレ」を印象付けました。トレーニングの成果が出てきていると思います。

 特に柴崎がボランチで良い仕事をしていました。中村憲剛が2列目に配置される中、中盤の底からいいタイミングで散らしていましたし、プレーも正確。だいぶ川崎にも馴染んできたのではないかと。ゴールも奪って上々の出来。あと3週間もやれば、ボールを貰う回数も増えてきそう。このままいけば憲剛をボランチに戻す必要がなくなります。憲剛と柴崎が並ぶっていうのはさすがにないと思いますが…。

 久々にこの時期を麻生で過ごす憲剛は、コンディションがどうか気になっていましたが、心配いりませんね。さすがだったと思います。それから、どうしても矢島に目がいきましたが、復帰したばかりということもあり、全然ダメでした。一度左足でのシュートチャンスを迎えましたが、打てず。特に相馬サッカーでは動き直しが要求されるはずなので、今までのようにもっさりしてると使われなくなります。頑張ってほしいんですが…これから復調するということにしておきましょう。

 山瀬は、2本目の途中から25分くらいの出場になりました。まさに試運転だったと思います。一度、ペナ手前でドリブルからファウルを誘い、さすがというプレーがありましたが、それだけでしたので、まだ分かりません。憲剛や柴崎との共存もしていませんので、これからです。田中裕はサイドで抜かれる場面もあるにはありますが、全体的に無難な出来で、安定感という意味では大丈夫だと思います。復帰した久木野はパッとしませんでしたが…今回はFWですが、どう使うつもりなんでしょう。

 コンディション次第ではポジションも安泰でない稲本は、昨季に比べると良さそうです。まずしっかり動けていました。積極的に行くスタイルは変わらず、警告もきっちりもらいましたが、昨季よりは前への意識があるように思います。そこはチーム戦術ですから当然なのでしょうが。個人的に最も期待をかけている楠神は、このところFWで起用されています。一度裏へぬけ出した時のスピードが素晴らしかったです。決められませんでしたが…パスの出し手が増えそうなので、出来るだけ使ってもらいたい(笑)。また、吉田がボランチで使われていましたが、思った以上に頑張っていました。新境地開拓?

 あと、新人のプレーぶりを大変楽しみにしていたので載せておくと、福森。貴重な左利きのCBとして期待が大きく、大事に育てたいですが、今回はボランチ起用。もともとキックの精度が高いと言われているだけに、CBに限らず色んなところで試すのは自然な流れか。プレッシャーの掛かる中盤で勉強ということなのでは?左利きがチームに少ないので、どこかで生かしたいというのはあるのかもしれません。最初は、やはり栃木の出足に苦しみましたが、次第に落ち着いてからは新人離れしたパスセンスも発揮。あまりいないタイプなので楽しみです。

 それから谷尾が面白い選手でした。川崎はこういうタイプの選手を好むし、しっかり見つけてくるなと。荒削りとはいえ、ボールの受け方やドリブルの仕方が異質で、姿勢がしっかりしているので軸があるんでしょう。今、FWに怪我人がいるので、ひょっとしたら早い段階で出番も?なにか期待してみたくなるものを持ってる選手です。

 大島は、静学出身らしくテクニックは一流で、早くも麻生の観衆を沸かせていました。こちらは選手もいますから、じっくり育てていくことになるでしょう。それから田中雄が小宮山の対抗馬になるのかですが、正直まだ分かりません。ドリブルで崩すタイプではないようなので。一度、ロベカルばりのFKチャンスがありましたが、ブロックされました。

 今後のフロンターレは、チーム編成として若返っただけでなく、個性豊かな選手が多くなり、色んな事情はあれブラジル人もジュニーニョ1人になったので、日本人主体の攻撃的なサッカーが展開されると思います。最初は町田のように驚かせるのか、あるいは今日の1本目のように苦戦するのかはまだ分かりませんが、良い方向に進んでいるとは感じました。部分的に作り直す年だと考えると、相馬監督がJ1で初指揮というのもあり、いきなり結果を求めるのは酷でしょうが、数年後を見据えると楽しみです。もちろん目標はタイトルでしょうけども。


 続いて栃木の感想。松田監督3年目ということで、スタイルはすでに確立されていますし、新しい試みをしているわけでもないので、仕上がりは早いです。1本目では理想的な守備を見せており、どこが相手でも一定レベルの力を発揮できるでしょう。

 その中で、新戦力を加えて、彼らがどれだけやれるのかというのが一つテーマとしてあります。今回、CBのコンビは3本とも違う組み合わせ。マリノスとの練習試合でも同様で、どのコンビがよいのか、またどのコンビでもやれるようにという狙いでしょう。中でも渡部が、早くもゾーンディフェンスに慣れて良いパフォーマンスでした。受け渡しの部分やクロス対応は、時間を追うごとに精度も上がってくると考えられ、松田サッカーの基礎の部分は既に会得した印象です。大和田は、2本目以降のチームの内容が落ちたこともありますが、もう少し存在感を発揮したかったです。現時点では渡部・大久保が一歩リードなのかもしれません。

 ボランチには鈴木修が起用されていますが、彼も守備はそつなくこなしていた印象です。一方で攻撃面でもう少し働ければよかったですが、そこはこれからになりそう。まずはしっかり戦術を理解するのでしょうし。河原は2年ぶりの復帰ですが、思ったほど絡めていなかったのかなと。コンディションをもう少し上げたい。

 2本目途中からは、注目のトリポジが登場。パウリーニョ、ロボと共に、真面目で日本に溶け込もうとしている様子は伝わりました。プレー面では、楔のボールを受けてキープする役割はこなせていました。ただ、縦に仕掛ける場面は何度かあった程度、一度面白いパスも見せましたが、「おっ」というプレーはまだなく、コンディションをこれからの3週間で上げることになります。今回の印象だけで判断すれば、点取り屋よりもポスト型なのかなと。クロスがもう少し上がれば、ボックス内でのシュートも見られたのかもしれませんが、そういうところまでいかなかったので。

 ロボもまだコンディションが上がっていないので、あくまで調整での出場だったと思われます。体が重かったです。それでも視野の広さはさすがと言えますが。2本目以降では、杉本が元気でした。水沼がいない間にアピールしておかないと、河原もいるのでポジション争いは厳しいですからね。
 入江は去年途中から離脱しましたが、もう問題なさそうで、終盤はSHでもプレーしました。那須川がレギュラーに近づいているので、試合終盤には併用も考えられます。

 トリポジへの期待は大きいですが、1本目に出た崔が計算できるのも事実で、ロボは実績もありますから、開幕に合わせないとダメというわけじゃないのは救いだと思います。その分、一度活躍している河原は何とかしておきたいですね。守備はどの選手もコンセプトを理解している様子だったので、今年も堅守速攻は健在です。GKがちょっと不安ですが、柴崎は良く声が出ていましたし。堅守速攻のスタイルだと、押されている時に流れを変えづらいというのがありますが、波を小さくして、外国人ストライカーがしっかり働けば、昇格争いに絡むでしょう。

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