2007年11月05日

[ナビスコ杯決勝]川崎vsG大阪(修正あり)

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川崎0−1G大阪
試合内容などはこちら(川崎公式)から。
(※その他下記文章中にJ'sGOALへのリンクあり)

更新が遅くなりました。
昨日は帰ってきてからどっと疲れが出て更新する気がなく、
今日は13時からサッカーが大好きなチームを見ていたので、
ついこんな時間になってしまいました。
試合の中身としては、1点勝負という緊迫した試合で、
かなり玄人好みの試合になったかなと思います。

個人的には決勝という大舞台を生で見るのは初めての経験でしたので、
本当に楽しみにしながらこの日を迎えました。
エスパルスでなかったのが残念ではありましたけど。
今回は写真をバシバシ撮ってきたのでご覧下さい。

朝9時ごろ国立周辺に到着したんですが、
嵐の前の静けさというか、人はそれなりにいたものの、
特に騒がしいという感じはありませんでした。
071103-01.JPG
↑千駄ヶ谷門から入る川崎側。開門待ちの間、
門の下にあるこの公園で待機させられました。
ここに場所取りをして待つことに。
10時半開門と同時に一斉に皆さん立ち上がっています。
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↑開門。一瞬味スタの選手入場時と勘違いしそうですがw

入ってから皆さんダッシュしているので、徒競走かと言いたくなりましたw
071103-03.JPG
↑上の写真は、入場し、無事に席を取って、一段落した後撮りました。
まだ早い時間ですが、それなりに入ってます。
そして・・・
071103-07.JPG
↑しばらくすると、この人の入りです。

071103-04.JPG
↑遠くに見えるG大阪側です。最初は雲がかかっていたので、
その分だけ写真は撮りやすかったんですが、
次第に陽が出てきて、撮りにくくなっちゃいました。
071103-08.JPG
http://www.jsgoal.jp/photo/00027500/00027592.html
↑こちらもしばらくして、かなり埋まりました。

071103-05.JPG
↑入ってきたときはほとんどいませんが…
071103-13.JPG
↑しばらくして、この人の大群です。


まだたっぷり時間があるので、入場者全員に配られるマッチデープログラムを見たり、
昼飯を食べたり、いろいろしてました。
陽が出てくるまでは寒かったので、豚汁で体を温めました^^;
ちなみに入場者全員がもらえるものはこちらです。
http://www.jsgoal.jp/photo/00027500/00027571.html

071103-06.JPG
↑試合前の前座。子供たちによるアトラクションコーナーという感じでした。
前座ではG大阪が圧勝し、大拍手。

そして試合開始1時間くらい前のこと。
川崎の応援団付近がにわかに騒がしくなったので、
何の騒ぎかと思ったら、出場停止のマギヌンがサポーター席に登場。
http://www.jsgoal.jp/photo/00027500/00027589.html
http://www.jsgoal.jp/photo/00027500/00027587.html
マギヌンダンスが始まり、一気に盛り上がりました。

071103-09.JPG
↑川崎の選手がピッチに登場。盛大な拍手で迎えられます。
071103-10.JPG

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http://www.jsgoal.jp/photo/00027500/00027595.html
↑選手登場時、あらかじめ準備していたように、大きなフラッグが多数掲げられました。
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http://www.jsgoal.jp/photo/00027600/00027602.html
↑G大阪側もビッグフラッグを準備。

楽しみにしていたのは、選手紹介の映像だったわけですが、
G大阪も川崎も力入ってたと思いますね。
川崎の場合はいつもそうなので慣れましたけど、
G大阪は2年前の映像を豊富に取り入れて、この一戦にかけるという気持ちを出していました。
で、私は川崎側にいたのでその時気にならなかったんですが、
あとで聞いてみると、これはひどいですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=L4NOM-TKF1k
せっかくの時にこういう妨害行為は許されないことです。
あとこちらが川崎側。
http://jp.youtube.com/watch?v=WcTo7IFjNBI

そして選手入場。
071103-15.JPG
http://www.jsgoal.jp/photo/00027500/00027598.html
↑川崎側は報道にあったとおり、水色一色のコレオで勝負。
でもこの紙を広げるのが少し早すぎて(応援団のミス?慣れてないのは当然ですが)、
入場まで3、4分待たされてしまい、ちょっと拍子抜けしたのが残念。
071103-16.JPG
http://www.jsgoal.jp/photo/00027500/00027594.html
↑G大阪側は2年前の経験もあるせいか、入場と同時に掲揚。
息もピッタリだったと思います。白を混ぜたんですね。

とまぁ試合と関係のないことばかりダラダラと喋りましたが、
こういうのも楽しみの一環なんでね。

さて試合の中身に入ります。
今回は「監督の采配」によっていろいろ試合が動いたので、
私としては面白く感じました。

試合前にブログにも書いたとおり、先発メンバーを見て、いろいろ試合の展開を予想していました。
試合前日の前夜祭で、G大阪・西野監督がこんなこと言っているんですよね。
http://www.jsgoal.jp/club/asx/00056514.asx(動画。半分を過ぎたあたり)
「川島選手、森選手、箕輪選手、寺田選手、伊藤選手、河村選手、中村選手、大橋選手、谷口選手、テセ選手、ジュニーニョ選手」
思わず笑ってしまったわけですが、G大阪6年目の監督の面白い駆け引きですよね。
11人をさらっと並べて、後輩の関塚監督に揺さぶりをかけるというw
当日の新聞記事には、関塚監督の顔が一瞬こわばったことを受けて、
西野監督先勝みたいな書き方をされていましたね。
もちろんその11人で来る可能性もありましたけど、
G大阪以上に川崎が何をやってくるか、関塚マジックが出るのか注目していました。
G大阪は結局安田が先発復帰し、予想通りの11人ということで、
「やっぱりこの布陣がバランスがいいと踏んだのだろう」という感想。
川崎は、ここ最近出ていた佐原がそのまま残り、寺田がMF登録で先発ということで、
FC東京戦で採用した4−3−1−2システム、
アンカーの河村を寺田にしたのかなという印象を持ちました。
さすがに「西野発言」がそうさせたわけじゃないと思いますが、
ここ最近試合によく出ている佐原を残しながら、寺田も入れるということで、
結構守備的に入ってきたな…という感じはしました。
西野監督も、メンバー表を受け取った瞬間、
おそらく4−3−1−2を描いていたとは思うんです。

しかし実際ピッチに立った川崎の選手の配置を見てみると、
どうも寺田が中盤より低い位置にいると。
箕輪と佐原の間に寺田がいるように感じたので、
「これは5バックだ」と始まってからしばらくして感じた。
3バックという言い方も出来るかもしれないが、
森と伊藤の位置取りは決して高くなかったし、
もともと2人とも高い位置にいる選手ではないので、
これでは5バックという言い方が出来ると思う。
特に伊藤は関塚監督になってから、3バックのアウトサイドというのはほとんどないはずで、
まさかこの大一番でこういう布陣を取ってくるとは予想外だった。
おそらく序盤はしっかり守って、慎重に入ろうとしたんだろうなと思った。

ただ慎重に入ったとはいえ、立ち上がりは川崎が主導権を握った。
5分、鄭が左サイドから強引なシュート。右へ外れる。
直後にも、中村の浮き球からジュニーニョが右に抜けてシュート。
絶好のチャンスだったが、キーパーの正面で藤ヶ谷が弾く。
さらに10分、川崎がCK。大橋のボールにファーで寺田がヘッド。
叩きつけたボールはゴール前で弾み、藤ヶ谷に触れてバーの上を通過。
決定的だったが外してしまう。もう1つあったCKを、再び寺田に合わせたが、これは正面に。
16分にもジュニーニョがループシュートを見せるが、わずかに上を通過。
18分、G大阪は中央からアウベスがシュートも左へ。
この時ばかりは悲鳴と安堵の声が響く川崎側。やはり2トップは強烈。
20分、川崎はPA外でジュニーニョの飛び出しをシジクレイがファウルで止めFKのチャンス。
シジクレイにはイエローが出て、大橋が狙うが外へ。
川崎が押し込んでいくものの、決められない。
川崎も無理につながず、ロングボール主体でノーリスクという感じ。
G大阪はつなごうとしてもなかなかいい形でボールを奪えず苦しい展開。

そこから少し落ち着いた展開となった。
立ち上がりの時間帯で川崎が先制していれば、
私の予想通り、また点の取り合いになった気もするが、
どうしてもタイトルを取りたいというお互いの気持ちが、
ゴール前でのディフェンスの集中力を高める格好となり、拮抗した試合となる。

そして徐々にG大阪がいつも通りボールを支配する展開が増えるようになる。
何度かサイドに開いて、右サイドは加地のクロス、
左サイドは安田が仕掛けて森と激しい争いを繰り広げたりしたが、
ゴール前には箕輪・寺田・佐原の川崎山脈 国立バージョンが立ちはだかり、
なかなかチャンスにはならない。
この試合、安田と森のマッチアップは、お互いの特徴を考えても、
非常に面白かった。必ず仕掛ける姿勢が出ていた。
前半は森も安田も五分といった感じで、仕掛けてはいたものの、
最後のところで両者守った印象だった。
また序盤のG大阪は、キーマンの遠藤がボールに触れず、
「遠藤はどうしたの?」と友人と話すほどだった。
次第にそれが解消され、川崎が引いて守る時間が長くなると同時に、
G大阪もサイドで2対1の関係が作れるようになったが、
ゴール前のバレーが、寺田に封じられて活きない。
そういう意味では寺田の起用は当たっていたと言える。

一瞬ヒヤッとしたのが39分のG大阪のチャンス。
前線へのフィードに飛び出した二川が、PA内に入ったところで、
飛び出してきた川島と交錯し、倒れる。
PKの可能性もあったが、主審はファウルを取らず、プレーオン。
G大阪ベンチはなぜだと首脳陣が飛び出してきたが、
あとあと映像で確認してみると、川島のクリアがちょっとミスになって、
二川と交錯してしまったという感じで、
ファウルを取るにも厳しい感じだったので、流したのは正解に思う。
川島は頭を抱えていたが、二川との交錯で頭を痛めただけだと思われる。
ご意見をいただいたので、再チェックしてみました。
http://jp.youtube.com/watch?v=tDg2YyjC-KM
上の動画の30秒以降のリプレイが分かりやすいかと思いますが、
確かにボールにはほとんど触れずに、二川を引っ掛けてしまっていますね。
交錯してはいますが、頭にも実はかすってないので、
川島としては背中の痛みと同時に、「やってしまった」という感じで頭を抱えた可能性もあるかもしれません。
テレビで見た限りでは、方向的に分かりにくかったんですが、
この動画を元に判断すると、PKでも全く不思議ではないです。
主審の位置が遠かったので、正確な判断をするのも難しかったでしょうが。
はっきり「流したのは正解」と言い切ってしまい、申し訳ありませんでした。
もしこれが決まっていたとすると、もっとG大阪有利だったかもしれません。


こんな感じで残り15分くらいはG大阪のペースではあったが、
守備的な布陣を取っていた川崎もうまく守り、0−0で折り返した。
かなり堅い試合だなぁと思った。これでは点の取り合いは難しいと感じた。
リーグ戦とは訳が違うというこの試合の重みをひしひしと感じ取っていた。

そして後半、お互い選手交代はなし。このままの布陣でくるかと思われた。
しかし西野監督はハーフタイムに驚きの指示を出していた。
前半途中からボールこそ持てたものの、前線に停滞感がある印象もあり、
なかなかゴールをこじ開けられない状況の中で、
左サイドバック・安田のポジションを前目にし、加地をなんとストッパーで起用。
加地・シジクレイ・山口の3バックに変更し、
遠藤がボランチへ下がって、橋本が右ウイングバックへ。
二川をトップ下に配置し、3−4−1−2の形へ変更した。
私は試合を見ている中では、確かに遠藤が中にいるなという感じはしたが、
そこまでシステムを変えているとは当初判断できなかった。
ただベンチで見つめる関塚監督は変化を感じ取り、
選手たちにポジショニングの修正を施していたと見られる。

ただこの変更は見事なまでに機能した。
立ち上がりから明らかにG大阪ペースで試合が進む。
もちろんリスクもはらんでいて、G大阪最大の危機、川崎最大の好機が48分。
中村のスルーパスにジュニーニョという川崎のお家芸が出て、
ジュニーニョが右サイドからシュート。決定的だったが、
藤ヶ谷が右手一本で弾き、ゴールを死守。
これが入っていれば、一気に川崎に流れがいったのだろうが、
これをしのげたことで、G大阪の攻勢が続く。
そして55分、右サイドに流れたバレーのグラウンダーのクロス。
ゴール前に飛び込んできた二川が、ほとんど空振りだがわずかに触れてコースがやや変わったか、
後ろに走りこんでいた安田がこぼれを押し込んでG大阪が先制した。
この時に、私は安田が高い位置にいるなということを察知できた。
それくらい、メンバーを変えないままこの采配をしてくるというのは、頭の片隅にもなかった。
川崎サポーターは必死にフロンターレコールをするが、
大喜びのG大阪サポーターの声にややかき消される。

反撃への一手を迫られた関塚監督は、コーチとしばし考えた後、売り出し中の久木野を準備。
ジュニーニョが左から切れ込んでシュートもサイドネットに外れ、直後に投入する。
前半に佐原が警告を1枚もらっているので、彼と代えて4バックにするか?という読みをしたが外れ、
大橋との交代でそのままトップ下に入った。
大橋は大橋なりのプレーをしたと思うのだが、
やはりマギヌンとタイプが違うだけに、チームとしては苦労したと思う。
マギヌンの場合は左右にいろいろ動くシャドータイプだが、
大橋はパサータイプなので、パサーならパサーなりに、
中村憲剛と二重の起点を作るなどすればよかったが、
なかなかそこまでの熟成が出来ておらず、
マギヌンほど運動量がないので、うまくボールに絡めなかった。
もう少し意外性のあるプレーが出来れば、G大阪も慌てただろうが、
それが出来なかったので、G大阪も慌てずに守れたというのはあった。
なので動ける久木野を入れることで、変化を期待するという采配は分かる。
またこれと同時に、寺田がポジションを上げ、
試合前に予想していたような4バックへと変形する。

G大阪は無理をせずに引いて守りながら、カウンターでチャンスをうかがうようになるが、
中盤の5枚のバランスがよく、ボールへの寄せも前半よりよくなって、
前でボールを奪えるようになった。これで攻撃へもスムーズに移行でき、
守備面でも後ろを楽にすることが出来た。
ここら辺からアウベスの個人技が目立つようになり、
彼がフィニッシュで終わるシーンが増える。
川崎はフィニッシュで終わりたいのだが、なかなか打たせてもらえず、
70分にジュニーニョが抜け出したところも、ストッパーの加地が寸前でカット。

関塚監督は2枚目のカードとして、73分に河村を投入。
佐原を代えて、寺田をDFラインに下げ、河村をアンカーに入れた。
寺田よりも河村の方が、パスは出せるということなのかもしれない。
この試合の川崎のベンチメンバーを考えると、黒津が最大のカードになるだけに、
早めに仕掛ける選択肢はあるにせよ、妥当な策だったか。
そして5分後、鄭に代えて黒津。FW同士の交代でカードを使い切った。
後ろを削るべきだったかどうかは難しいところで、
相手も2トップが外人のままで引っ張っていたので、
なかなか代えづらい部分もあったと思うし、
それに鄭はフィジカルで強さは見せていたが、足元になかなかボールが落ち着かなくて、
出来としてはあまりいい出来ではなかったので、この交代も妥当といえば妥当。
だから試合中の関塚采配には、特に疑問符はつかない。

右から左から何とか崩そうとする川崎だったが、
G大阪の安定したディフェンスの前に崩しきれず、
徐々に焦って後ろでミスが増えだしてしまう。
そして80分、G大阪がカウンター。ミスパスを奪って、
アウベスが中央からやや右によってシュート。
強烈だったがポストを直撃し、ガンバサポはため息。西野監督は頭を抱える。
その1分後にもアウベスが左足を振りぬくが、これもわずかに入らず、
またも頭を抱える西野監督。

84分の川崎、CKのこぼれをジュニーニョがバックヘッドで押し込もうとするが、
冷静だった藤ヶ谷が弾き出してゴールを割れない。
直後のCKにもジュニーニョがヘッドで飛び込んだが、わずかに左へ外す。
これにもヒヤヒヤして見ていられない感じの西野監督。
川崎サポの必死の応援が続くが、どうしてもこじ開けられずにイライラした展開に。
最後は左サイドで伊藤が仕掛けていったがうまくいかず、
G大阪は播戸を入れて時間を稼ぎ、1−0で試合を終わらせた。

071103-17.JPG
↑優勝が決まった直後のガンバサポ。
横断幕のうち、上のほうは「国立発、ワイハ行き」
(※来年ハワイで行われる大会の意味を指す。)
下のほうは「真の黒は俺らだけ!カップ掲げるのも俺らだけ!」
(※川崎も「青黒」を名乗っているからだろう。)

071103-18.JPG
↑表彰台から降りてくるG大阪の選手たち。
MVPに選ばれた安田に対して、あまりの強気な発言に、
敗れた川崎サポからブーイング。私も安田の発言は、
彼らしいとはいえちょっと嫌な感じだった。
でもブーイングも控えるべきだった。
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↑選手たちを拍手で出迎える川崎サポーター。もちろん私も拍手。
071103-20.JPG
↑帰って行く川崎の選手たち。ちなみに鄭大世は泣いています。

西野監督コメント http://www.jsgoal.jp/news/00056000/00056647.html
関塚監督コメント http://www.jsgoal.jp/news/00056000/00056639.html

西野監督はタイトルを取った直後ということで饒舌で、
動画を見れば分かりますが、記者の予想を皮肉ったり、
大げさに笑わない中で(←「中で」って西野さんがよく使うフレーズ)、ああやってコメントするのは嫌いじゃないですがw

西野vs関塚という構図で見たときに、主導権が行ったり来たりしていたように思う。
まず前夜祭で西野監督が仕掛けて発言をし、
そして試合開始2時間前の先発発表の時点で、関塚監督が仕掛けたと。
試合が始まってみないと、川崎の布陣が分からない、
そして始まってみると3バックでやっているという中、
そのまま主導権は川崎側のままだったので、
西野監督はどうしようか策を練らないといけなかったと。
このまま行くかなぁ…というところで、ハーフタイムに西野監督が再び仕掛け。
3−5−2にしたことで、主導権がG大阪に移り、
今度は関塚監督が考えなければいけなくなった。
そしてそれなりに指示はしたものの、仕掛けたG大阪が先に点を奪った。
関塚監督は3枚のカードを無難に使っていったものの、
最後まで1点が遠く、敗れるという形になった。

ただそれぞれ監督が仕掛けた策にはそれぞれのニュアンスがあって、
西野監督は本来の形にしてスタートした後、攻撃的にいくために、後半変えた。
関塚監督は、相手の特徴を考えながら、守備的に入った。
攻めに出た西野、守りに入った関塚。その違いが出たと思う。

確かに川崎のほうが序盤は攻め込んでいた。
後ろに人数を割きながらも、チャンスは結構あった川崎。
だから一概に守りに入ったとは言えないかもしれない。
ただ、ここ最近機能していた4バックをやめて、
「自分たちの形である」3バック(5バック)を、伊藤を左にしてまでやったというのは、
いろいろ布陣を変えられるという反面、リアクションになってしまっていたと思う。
G大阪が全員右利きで、それに対応したかったという関塚監督の考えは分かるし、
実際伊藤も悪い出来ではなかった。
ただ本来川崎のいいところというのは、攻撃面での破壊力だったと思う。
マギヌンはいなかった。大橋ではチームとして難しかった。
それは上に書いたとおりであるが、それでももう少し攻めの駒を、
始めから置いてアグレッシブにいってもよかったのではないか。
ホーム&アウェイなら何もないが、一発勝負だっただけに…。
もちろん序盤に1点入っていれば、こんなことも言わずに済んだのだろうが、
どうもそこが気になった。慎重すぎたなと。

逆に0−0のうちに手を打った西野采配は見事だった。
G大阪の選手でさえ驚くような布陣をあみ出していたのも素晴らしいし、
何より選手の特徴をしっかり活かせていたのがすごい。
加地はアップダウンの動きを繰り返した方がいいと普通考えるが、
あえてストッパーに置いて守備に専念させ、
橋本を右サイドに置くというのも、なかなか考えられることではない。
いろいろ出来るというのがこのチームの強みなのだろう。
G大阪らしい出来だったかといえば、そうとはいえない部分もあるが、
一発勝負で安定した試合運びを見せたのはさすがだなと思った。
これでバレーとアウベスがベストコンディションだったら、
もっと手がつけられない試合をしていた可能性もある。

ただ全体的に見れば、1−0というスコアが示すとおり、いい試合だった。
気の抜けない試合を、この国立で見ることが出来たのは何より幸せだった。
予想が外れて、相変わらずだという見る目のなさを確認できたのも収穫だが、
それだけ決勝戦という大舞台では、堅い試合になるというのも分かった。
川崎vsG大阪というカードなので、決勝戦とはいっても、
スタイルをお互い貫いて打ち合いになるかと思ったが、
そんな簡単にそれで勝てるほどサッカーは甘くないと考えていることを、改めて感じさせられた。
そしてまた、来年この国立にエスパルスがいることを強く願う自分もいた。

とにかく、G大阪の皆さん、おめでとうございました!

(おまけ)
試合後、せっかくなのでサッカーミュージアムへ行ってきちゃいました。
071103-21.JPG

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071103-23.JPG

初めて行ってきたんですが、なかなか立派な施設ですね。
記念にということで、ガンバサポも結構来ていましたよ。

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01:23更新 | コメント(6) | トラックバック(0) | カテゴリ:試合概評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
二川へのは普通にPKでしたね。
ボールを取りに行くのであれば、川島は頭から行かなくてはいけない。おまけにボールには触れずにそのまま二川の足を身体で刈った感じになったし。
まあ、あの誤審がその後の緊迫した試合を生み出したとも言えるな。
Posted by 通りすがり at 2007年11月06日 11:39
通りすがりさんに仰っていただいたので、
再確認してみましたところ、
確かにその通りだという風に思いました。
あの場面、川島としては一歩出遅れて、
頭で行くにも足で行くにも難しい状況でしたから、
その時点で二川有利の状況だったですね。

吉田主審の位置があまりに遠く、
あそこからどういう状況かを見るには難しかったんでしょうが…。

この度はご意見ありがとうございました。
Posted by mokichi at 2007年11月06日 15:42
セパハン戦みたいに運で負けたのではないのでACLの時よりは悔しくないです。

試合ですがもっと攻撃的にいって欲しかったな〜。撃ち合いが見たかった。

やっぱ来季は左サイドバックを獲得しないと優勝は難しいと思う。アレックスが戻ってきてくれれば…。家長はいらないと思うんだけどな〜。五輪もあるし。

あと安田君の発言はどうかと思いました。……が謝ってくれたので許しますw
http://blog.lirionet.jp/yasuda/
Posted by 川崎ファン at 2007年11月06日 22:29
まぁPKで負けたのとは訳が違いますからね。
でもやっぱりタイトルを目の前にして負けて、
悔しい想いは皆さんあるでしょう。

仰るとおり、攻撃的に行ってもらいたかったですね。
シビアになったつもりでも、うまく行きませんでしたね。

左サイドの選手は獲るでしょうが、
家長リストアップとは驚きましたね。
G大阪が出さないと思いますが…。
アレックスはポジションも変えましたし、
人気もあるので難しいでしょう。

安田君もちゃんと分かってるんですね^^;
Posted by mokichi at 2007年11月06日 22:47
安田は言動はああですが、ブログを見ればおわかりいた
だけるとおり、基本的に真面目です。関西弁でいうところ
のいちびりではありますが。

関西人は、面と向かって誉められると、照れ隠しや謙遜の
意味も含めて「ボケ」る癖があります。
あの時、「普通ですわ、普通」と言った後に、インタビュアー
が「プロ入り初ゴールが決勝点って普通ちゃうやろ!ボケッ
!!」と頭をどついていたら、「すんません、ホンマはラッキ
ーでした〜」となるのですが、そんなツッコミがあるわけもな
く、関西人が見ても微妙な空気になったわけです。
まあ、スポルトなどで播戸や加地のスライディングっぷりを
見れば、おわかりいただけるように「ボケ」ても「ツッコミ」が
いないとお寒いだけです。そういう意味じゃ宮本の移籍は、
痛手でした。実は宮本自身はかなりの天然なのですが。

安田は文才もなかなかのものなので、ブログを楽しんでやっ
てください。

今度は正月に国立で会いましょう。関西勢はいっつもアウェ
イなので財布がまた軽くなってしまいますが。
Posted by 通りすがり2 at 2007年11月08日 13:13
関西人って確かにそうですよね。
詳しい解説ありがとうございました^^;

すぽるとは準決勝後も決勝後も見ましたが、
一番いい味出してるのは監督だったかとw
播戸はいつもあんな感じなんですかね。
宮本って天然なんですか?意外…。

正月に是非そういう展開になればいいですね。
期待してます。
Posted by mokichi at 2007年11月08日 18:13
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