2010年10月2日(土) 17:04 KICKOFF J1第25節@カシマサッカースタジアム |
鹿島アントラーズ | 1 | 0-1 | 1 | 清水エスパルス |
1-0 |
53分 岩政 ■新井場、ジウトン、 伊野波 | 主審:岡田 天候: 観衆:22,236人 | 11分 小野 ■小野 |
ハイライト
http://www.youtube.com/watch?v=rrms-oOQ-5Qhttp://www.youtube.com/watch?v=tuskohTmzio また更新が遅くなってしまった。いろいろ考えていた。ただ気持ちとしては、やはり試合直後と変わらず、疑問符がつく。結果に対して怒っているのではない。だが…
この日、何から何までお世話になった鹿島サポの方、本当にありがとうございました。カシマスタジアムは初めてでしたが、おかげで楽しめました。
スタジアムの外観。強豪チームの本拠地という雰囲気が伝わってきた。周辺にも出店が出ていて、ここで買っていく人も多いのだとか。

スタジアム横にある「ジーコ像」。昔、一時的に近づけないようになったこともあるらしい。この像の下には、鹿島歴代選手たちの足型がある。森岡やサントス、吉田らももちろんあった。

開門が開始3時間前と早めに設定されているとはいえ、早くから並んでいたアウェイゴール裏の列。この近くに鹿島サポの人が横断幕の張り付け作業をしていた。あちこちに張っているのだろうか。

入場して、やや上のほうに席を確保。日中は汗ばむくらいだったが、日陰でちょうどいい。そして楽しみにしていたスタグルメへ直行。まぁ、まずはもつ煮ですよね。お試しってこともあるので、小盛を注文。300円。並んでいた割には早くもらえた。席に戻って食す。なんか、ものすごく旨かった。だから小盛にしたのを後悔した。これは有名になるのも分かる。味が絶妙でね…涼しくなった陽気とマッチしてちょうど良かった。食べていると、近くに陣取った人たちの話が耳に入ってきて、「今日のもつ煮は旨い。」と言っていた。アウェイ側は日によって味が違うらしい。いい時に来たのかな(笑)。

それと、差し入れていただいたハム焼き。これも旨い…ボリュームもあるし。こうしてスタグルメに虜になってしまい、試合開始までまだ時間があるのをいいことに、ついつい売店へ。そして目にとまったつみれ汁も注文してしまう。涼しいとこういうものを食べたくなるんだけど、これもおいしい。この時点でだいぶ満喫した。

話を戻す。入場してから、応援団の人たちが入場口のところに横断幕を張り付け。名古屋戦で歌ったらしい「それが大事」の曲の歌詞が書かれたものだった。これを見て席につくというのはいいことなのかなと。 それから、ピッチコンディション。陽が当たってるところを見ていただきたいが、やはり悪い。ボールがうまく転がらないから、空中戦になるのかなと考えていた。

選手登場。その後、コールリーダーから
「もう、やるしかありません。」などいろいろ発破をかけられ、エスパルスコールとアカペラでのリバイブを3戦連続で歌う。サッカー専用スタジアムだと、アカペラでも選手に届くので良い環境だ。何とか感じて欲しい…アカペラで歌っている最中にコールリーダーがとっさの判断で上まで来て、促していた。それにこの日は「でっかい声で!」を連発していた。それに帰ってきてから気づいたが、「
俺たちはあきらめない」の横断幕も掲出されていた。

この日のカシマスタジアムはまだ人が入った方だけど、なかなか埋まらないみたい。見やすいし施設も立派だし、係の対応も慣れている。実に整ったスタジアムだからまた行きたい。

それと、いいなぁと思ったのは「リボンビジョン(LED帯状映像装置)」。これ羨ましいよ。アウェイスタンドから大型ビジョンが見えないところがあるので、色んな情報が出されたり、多数の広告が出たり…試合中も絶えず広告が流れて、思わずそっちに目がいった時があったが(笑)。選手紹介では、西部、伸二、オカあたりにブーイングいただきました。
http://www.youtube.com/watch?v=pv-CihNplLA

鹿島はアウェイ広島戦から中6日。清水はナビスコ・アウェイ広島戦から中2日。このコンディションの違いと、最近の内容、そして鹿島のホームゲーム。前回は清水が勝っている分、やり返す気持ちが強い。総合的に考えれば
鹿島が優位なのは明らかだった。だが、清水は1週間前に名古屋に大敗した中でも、ナビスコで6人のメンバー変更を行い、この試合へ備えた。言わば
「起死回生」を狙うのだと思っていた。二兎を追ったと考えられる健太監督の判断がどう出るか、注目された。
この試合の先発メンバーがどうなるか、私としても読みにくかった。出場停止の宏介に代わって
アラタ、辻尾に代わって負傷明けの
イチが入るのは予想できたが、あとは最近の内容、特に失点の多さを踏まえると、
テルを先発で使って堅くスタートするのがベターなのかなと考えていた。名古屋戦で前半途中から出場したエダが3連戦になるので、同じく3連戦の兵働と選択しやすくなるし、伸二を前に専念させたいというのもある。だが、健太監督は
あくまで初志貫徹、4-3-3を継続してエダが右サイドで先発した。
鹿島はマルキが右太もも裏を痛めて出場微妙とされていたが、結局先発に名を連ねた。いつも通りの11人、というか18人。結局出てきたかぁ…という感じだったね。鹿島は3トップ気味の布陣には相性が良くないので、そこをうまく突けるかどうか。
http://www.s-pulse.co.jp/top_team/live/335.html 入りは最近になく
良かった。17時キックオフでもあったし、涼しかったので、温存した選手も含めてある程度動けていた。程よくプレスも掛かり、高い位置でボールを奪ってショートカウンターに持ち込む。4分、左サイドでボールを運んだオカから、中央の伸二を経由して右サイドのエダへ、クロスに飛び込んだのは伸二。ボレーで合わせたが、枠をとらえず。
さらに8分も自陣からのカウンター。兵働が右サイドフリーのエダへ展開し、中央のオカへ。流れたが、左サイド走ってきた伸二が拾ってダイレクトでふわりと上げる。この技術がまず見事だが、曽ヶ端とオカが競り合ってこぼれたところをフローデが狙う。ループ気味のシュートは新井場にゴール寸前でクリアされた。惜しい。だが切り替えの部分で上回っているのは良い。
そして11分。最終ラインで持った伊野波が、バイタルエリアへ楔のパスを狙うが、これを待ち構えていたタクがインターセプトし、再び速攻。センターサークルで伸二が受け、ドリブルを開始。兵働が左へ開いて4対4の形になった。通常の伸二であれば、ここでサイドへはたくことが多いが、あえて遠目から狙った。この強烈なシュートがゴール左上に決まって先制。名古屋戦に続き、リーグ戦は2試合続けて先制に成功した。
鹿島は立ち上がりからつなぐ意識が高かったが、反面こちらがボールを奪う回数も多かった。鹿島有利の状況の中で、先にこちらが点を取った意味は大きい。そして、伸二が取ったということも。長かったな…。
これで
「起死回生」への一歩を踏み出したと思った。伸二もそうだし、チームがこれで乗ってほしいと。ただ、最近の戦いがそうであるように、自陣からポゼッションが出来なくなっているので、
安易にクリアしたボールが相手に渡ったり、せっかくマイボールにしてもすぐに失ったりと、イージーミスが多い。丁寧にやれば相手陣内に入れるのに、失ってまた守備というのは悪循環だ。だが幸い、ピッチ状態はお互いさまだが、
鹿島もパスミスが多い。
18分、右サイドでFKを得ると、伸二のボールをエディがヘディングシュート。かなり際どいシュートだったがゴールの左を通過。決定的だった。ニアでフローデと岩政が競って倒れ、その裏で合わせたもの。いい流れで来ている。
1点取ったことで、守る時間が長くなることは予想できたから、最近の守備の不安定さを考えると嫌な感じはしたが、集中して統制も取れていた。だが20分を過ぎて、少しずつ鹿島がリズムを取り戻していく。小笠原が下がって起点となり、上がったサイドバックへ散らしてくるが、そこからの精度がなく、助けられる。
25分の場面は、鹿島右サイドで興梠がドリブル、兵働がマークについてボールがタッチを割ったように見えたが副審は取らず、CKとなった。これにはエスパルスのゴール裏が大ブーイング。このCKは最後にマルキがシュートするも外れて逃れたが、その後も副審は不安定な印象。
30分を経過。攻め込む場面が減ってしまうが、フローデに当てたあとを拾えていない。落ち着いた鹿島がしっかり拾っている。状況的には我慢するしかないだろう。まだ噛み合っているとは言い難い鹿島の攻撃をしのいで、ジャブを放っておきたいところだが…40分には野沢のCKを中田が合わせたが外れ。清水最大の弱点であるセットプレーは鹿島にとってお家芸。名古屋戦と同じ過ちは繰り返せない。
さらに44分、小笠原がルーズボールにいち早く反応し、攻め上がった左のジウトンへ。ダイレクトで上げたクロスに興梠がニアで飛び込んだが、これもバーの上。エディが一瞬遅れたが助かった。もう少し押し返したいが、久々に球際の部分、またサイドでも中央でも集中が途切れず、人数を掛けて守ることが出来、リードして前半を折り返した。「当たり前だけど、まだまだ油断できない」とはコールリーダー。
相手の力を考えれば、このまま1-0で終わるとは誰も思っていない。だからうまく隙を突いて2点目を取らなければならない。当然、この試合は勝ち点1ではよしとせず、3を取りにいく試合だと思っていたから、ハーフタイム明けのゴール裏も
「ゴールコール」をしたし、ベンチもそういう采配をするものだと思っていた。
後半、鹿島がさらに前に出てくるのは当たり前。かわせれば良かったが、53分。岩政のロングボールをマルキがうまく競り、興梠が拾う。これをタクがうまくカバーしたが、クリアを拾ったフェリペ ガブリエルがミドルシュート。西部の好反応でCKに逃れる。最初のCKは逃れたが、今度は逆サイドでCK。ゴール前が整わないうちに小笠原が早く始め、これを感じていた岩政がファーで合わせる。ゴール右に決まって同点となってしまった。
http://www.youtube.com/watch?v=vt2hpmObyxY やられた。完全に意表を突かれた。あのタイミングで蹴ってくるとは…クイックリスタートも鹿島の特徴ではあるので、対策はしたかもしれないが、セットプレーでの失点がワーストであるエスパルスはタイミングを計って集中し直していたところで、そこを突かれた。これが「したたかさ」なのだろう。
その後何度かセットプレーのチャンスを得るが生かせず、59分。健太監督は早々とテルを投入した。広島戦と同じく60分前後で兵働を代えるというもの。これで並びはテルとタクの2ボランチ、そして伸二がトップ下。試合前、個人的に予想した布陣に近くなった。勝ち点3を奪わなくてはいけない鹿島はさらに攻勢に出てくるので、まず受け止める。その中でカウンターから取れればそれに越したことはないし、取れなくともその先に攻撃的なカードを切るため、堰を作ったと考えられる。これはありだと思った。
62分にはアラタが大きなサイドチェンジで右サイドのエダへ送る。イチがオーバーラップしたがエダは中に入り、左足でクロス。ファーでオカがトラップから反転シュートに持ち込んだが、曽ヶ端キャッチ。一つ形を作り出した。逆に66分、小笠原のサイドチェンジを新井場が受け、そこにプレッシャーをかけたがかわされ、フリーでクロスが上がる。マルキが頭で合わせたが枠を捉えず。鹿島ペースになる中で、失点してからの守備がどうなるか気になっていたが、ボランチを増やしたこともあって、真ん中の人数が増え、そこまで崩れてはいない。
70分、小笠原のパスを受けた野沢がゴール前へ流し込み、マルキが飛び込んだが合わせられず。72分、マルキの強烈なシュートはエディが顔面でブロック。必死に守り続ける。
問題はここから。両チーム勝ち点3を取らないといけない中で、ここからはベンチワークも激しくなるものと思っていたが、どちらも動く気配がない。例えば鹿島は本山、遠藤、佐々木、大迫と候補は上がるが、流れがいいと判断してだろう、誰も入れてこない。
一方、こちらはテルを入れて準備を整えているので、あとは健太監督がよく用いる
「2枚代え」で残り15分から勝負にいくのかなと考えていた。ナビスコの予選リーグ・浦和戦で元紀と一樹を同時に投入したような采配だ。特に相手がさらに前掛かりになるのは分かっているので、カウンターの応酬になった時、そのままフィニッシュまで持っていける選手が欲しい。
真希を使うことが多いのは気になるが、今回は辻尾、元紀、一樹とアタッカーがいるし、この試合にかけたからにはうまく使うかなと。誰と誰を代えて、どう配置するかは色んな選択肢があったが、オカはまだ動けていたので、残したいだろうと。そうすると、本来の出来でないフローデを代えるという選択肢が上がる。セットプレーの守備を考慮したとしても、勝負にいかないといけない。ここに一樹を使いたい。それとイチに代えて辻尾を入れて仕掛けにいく、それと同時にジウトンにプレッシャーをかけるというのが最善の策かなと思っていた。そうすれば得点力のあるエダと、ここまでうまくペース配分を考えている伸二を残せる。あるいはフローデをどうしても残したいなら、エダに代えて辻尾、伸二に代えて一樹というのもある。
だが健太監督は残り15分を過ぎても動かない。ここまでせっかく耐えてきているのだから、迷っている場合ではないが…時間は過ぎていく。80分、カウンターから中央伸二が右サイドのエダへパス。エダのクロスはカットされたが、こぼれを拾ってボレーシュート。だが枠を捉えない。
そして81分、鹿島が興梠を代えて大迫の投入を決断すると、清水ベンチも動いた。だが見えたのは背番号17。それも8番、エダと代えるという。この時点で、私の中では何が何だか分からなくなった。真希はそのまま右サイドに入っている。
するとその直後、伸二から右サイドのイチへ展開し、縦へ。ファウルがあったがアドバンテージを取り、拾った真希が中へ切れ込んで左足を振り抜く。いいシュートだったが曽ヶ端に弾かれてしまう。広島戦で実質アシストしたことも評価されているのか、いずれにせよ一つ見せ場を作った。
だが、
交代枠はまだ一つ残っている。86分、ジウトンが強引に真希をかわしてドリブル、ペナ手前でクロスを入れると、ファーサイドでフリーになったガブリエルがボレーシュート。だがクロスバーを直撃。さらにこぼれをマルキが拾うと、憎いまでの落ち着きでエディをかわし、シュートしたがアラタが体を投げ出してブロック。さらにもう一度あったが、今度もエディがブロック。執念で守りきって見せた。気持ちは十分伝わっている。そもそもアラタはガブリエルに付かないといけなかったけど。
その後は予想通りカウンターの応酬になり、88分にはオカが持ち込んで真希へ預け、クロスが入るがファーへ流れてしまう。ロスタイムにあった真希のシュートは力なく、ラストには伸二が持ち込んだがシュートまでいけずパスを選択、真希が走り込んだが短く、流れた後はやり切れずにタイムアップ。痛み分けに終わった。
試合後、コールリーダーはガックリうなだれた。だが自発的に大きな拍手とエスパルスコールが起こった。私は出来なかった。前列の人の中には怒っていた人もいたらしい。

これは一体どういうことか?? ゲキサカの記事である程度明らかになった。健太監督のコメントが載っている。どこで喋ったかは分からないが。
「中2日では鹿島と戦えないと判断した。リーグ戦でも2位とはほとんど差がない。ACL出場権を争っている以上、リーグ戦を捨てることは出来ない。ナビスコも大事だが、第2戦はホームで戦える。」 つまりこうだ。この試合で「起死回生」を狙うために1週間のプランを組んだのだとばかりと思っていたが、ニュアンスが少し違った。実際は名古屋に負けた時点で、ACL出場圏内という現実的な指標を頭に入れ始めた。まだ混戦で、2位の鹿島ともそれほど差がない。だから日程的に苦しいけど、鹿島に勝ち点3を与えなければ、鹿島との差は変わらないので、直接対決で負けることだけは避けたい(=引き分けを視野)。だから広島との第1戦は少々目を瞑ってでも、鹿島戦にいいメンバーを揃えたい。そして、鹿島に勝ち点1を取れれば、前向きな状態で広島との第2戦を迎えられると。だから、選手たちも割とサバサバしたコメントを出したのだろう。
そんなことでいいのか??引き分けという結果に怒っているのではない。頑張ったことは分かっているし、それが大勢の拍手に繋がっている。だが、勝ちにいって引き分けになったのではないところに問題がある。
名古屋戦以降の決断は、監督が諦めない姿勢を示したんだとばかり思っていた。私自身もそうだし、応援団の人たちもそうだろう。ゴール裏にいた多くの人間もそうだったと信じたい。だが、実は
監督のほうが現実的な考え方をしていた。
だったらもっとやりようがあるんじゃないのか? 広島戦は結果的に1-2で前半を終わり、何とか持ちこたえている状況だが、鹿島戦を勝ち点1で良しとするならば、180分で決まってしまうカップ戦をもっと重視すべきだろう。広島にもっと主力を連れていき、同点以上の結果を持ち帰ることを狙うべきだ。現にあれだけ入れ替えて臨んだのは清水だけ。どうなったかはもちろん分からないが、仮にリードされたとしても、監督が言うように次はホーム。そして、3日後の試合は勝ち点1と割り切って戦えばいいし、そのための布陣を組めばいい。鹿島が前に出てくるのは明らかだったのだから。
そもそも名古屋に負けた以上、もう失うものもあまりない。消極的な姿勢を見せてしまったら、選手たちも最後の一歩が出なくなってしまう。選手たちは勝ちにいく気持ちもあったかもしれないが、ベンチからはそういうメッセージが出なかった。監督がブレーキをかけてどうする。
戦術的な部分でも、
最後はあのようなカウンターのチャンスが来ることは分かっていた。なのに、
脚のある選手を使わなかった。真希は確かに持ち味からすれば、自ら持ち込んでシュートというのがあるし、実際一度惜しいのはあったが、最近のパフォーマンスでそれが出ていたとは思えない。守備力を考えて他の選手を渋っているようでは、この先も勝ち切れない試合がまた増えてくるだろう。
なかなか攻撃の部分ではクオリティが戻らず、苦しい状況が続くが、ようやく30番にゴールが生まれ、守備では粘り強さが出てきて、危ない場面もあったがしのぐことが出来た。そもそも健太体制になってから、リーグ戦だけを取るとカシマスタジアムで全敗だったが、初めて勝ち点1を獲得した。そういう良い面もあるのは分かる。
だが、名古屋戦以降の戦いぶりが、タイトルやACLを狙うチームとしてふさわしかったのかどうか。コールリーダーが見せたあの姿を、「俺たちはあきらめない」と書かれた横断幕を、スーツを身にまとった監督はどう思っただろうか。
☆
西部…集中していたし、好セーブもあった。それにコミュニケーションが取れていた。今度こそこれを続けたい。
☆
イチ…浦和戦以来だったが、攻撃参加は数回、囮にはなったが使ってもらう回数は少なく、ロスト、イージーミスもまだ多い。守備でその分奮闘したが…。
☆
平岡…失点場面はやられたね。切り替えられなかった。よく弾いていたと思うが、もう少し縦のボールは工夫したい。
☆
エディ…体を張ってよく守った。かわされると怖いのはいつも通りだが、よくしのいだ。3連戦できつかっただろう。あと前も言ったがFKはしばらく自重した方が…。
☆
アラタ…この日最大の収穫。ようやく本来のパフォが戻ってきた。守りも大崩れはなかったし、それ以上に前へ出ていく姿勢が見えた。悪い時は極端に消極的だが、それがなかった。これを続けて欲しい。ようやく宏介に火を付けられる。
☆
タク…まず代表選出おめでとう。今年の出来なら当然だと思うが、その効果とミーティングの成果か、仕事が整理できて本来の姿に戻ってきた。見事なインターセプトからの先制アシスト。その他にもきっちり読めていた。体も張れていた。
☆
伸二…ようやく来た。あの姿勢は今後も持ち続けて欲しい。今チームに足りないもの。後半途中からはトップ下でプレーし、90分持った。過度に走ることもなかったし、これでいい。あとはとにかくバシバシパスを出してくれれば。累積は心配だが…(次貰うと2試合出られない)。
☆
兵働…広島に続いて60分で交代となったが、もう少しボールをキープしてほしい。落ち着きどころが少なかった。頑張ってはいたと思うが仕方ない。仕様だがシュートは枠へ。
☆
エダ…名古屋戦ほど有機的に絡むシーンは少なく、チャンスでも枠へ飛ばせなかった。ただ運動量はあったし、飛び出しやクロスからチャンスは作った。
☆
フローデ…1週間空けたが、疲れが取れていない。キープ力が落ちてる。頑張ってるのは分かるが…練習ではいいシュートをたくさん決めていたが、そういうボールが来なかった。
☆
オカ…こういう試合で決めてもらいたいんだけども。コンディションは良くて、ハードワークも出来ていたが、最後に…決められんか。
⇒
テル…ボランチの一角として、カウンターなどをケア。まあまあ。地味だった。
⇒
真希…惜しいシュートは放ったが…あの姿勢を常に持たないとダメ。
☆
健太監督…上にバーッと書いたので…テルの投入までは理解できたが、その後の選手起用で、実は思っていたことと違ったんだと分かった。スーツを着ていたので、気持ちを入れ替えてというか、悪い流れを脱するために何とかしたかったのだろうが、勝ち点1で良しとするところは、実に健太さんらしい。ナビスコを獲るためにも守りきっておく必要があると判断したのだろう…だったら水曜日にもう少し…。
とにかく国立への切符を勝ち取ることに全力を注ぎたい。これは分かりやすいので混乱しない。タクを欠くのは痛いが、テルで安全にいくことになるだろう。オカの代役は元紀か真希か…先に点を取ることを意識しないといけないので、バランスは難しくなるが。淳吾は途中から使えるなら使いたいが、筋肉系なので再発の危険がかなりある。それを覚悟で使うならそれでいいだろう。大勝負には違いない。
何とか守備の部分で少し光明が見えたし、SBも人材が戻ってきた。これを生かさない手はない。あとはどうやって点を取るのか。サイド攻撃をもっと充実させたいし、最近はセットプレーから取れていない。去年の準々決勝も1-2で折り返してホームで3-0と勝った。あの時と同じように戦えばいいので、経験していることは大きいだろう。
リードされた場合はもう分かりやすいが、リードしている場合には一樹をうまく使うこと。どうも使いこなせていないから。何とか健太監督に獲ってほしい。今までのすべてをつぎ込んで頑張ってくれ!
P.S. 鹿島は野沢が低調だったのが痛い。ずっとそうみたいだけど。マルキは怪我の影響があったかどうか微妙だが、良ければもっと怖かったかも。大迫は真ん中にいるべきだった。本山は万全じゃないんだろうね、出てこないってことは。あとちょっとで鹿島が勝っていたことを考えれば、ホッとしたいところなのだけど…鹿島からすると、「清水はなんで引いてるの?」ってなったと思うんだよね。結局どっちも煮え切らないドローだったなぁ。
にほんブログ村