2008年02月22日

[パンパシフィック選手権1回戦]L.A.ギャラクシーvsG大阪

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L.A.ギャラクシー0−1G大阪

ありがたいことにスカパーで無料放送するというので、録画して観ました。
新戦力を中心にまとめておきます。

代表で水本、加地、安田理、橋本、遠藤、寺田、播戸と7人を取られているガンバ。
この試合ではGK藤ヶ谷、右から佐々木・中澤・山口・ミネイロの4バック、明神の1ボランチ、
右に倉田、左に二川、トップ下にルーカス、山崎・バレーの2トップという4−4−2。
中盤をダイヤ型にしたシステムですね。山形から入った佐々木を右サイドバックで、
新外国人のミネイロを左サイドバックで、FC東京から入ったルーカスをトップ下で、
大分から入った山崎をFWに入れた布陣。最近の練習試合でもこの形が多いようです。

相手はベッカム以外正直分からないので、どんな感じなのかなと思いましたが、
DFラインが非常に高くて、その割にマークがそんなに厳しくなくて、
ガンバとしたら裏を取りたい放題に近い状態でした。
立ち上がりからロングシュートでジャブを繰り出すと、3分過ぎ。
相手ボールをカットしてこぼれてきたボールを、ミネイロがダイレクトで前線にパス。
抜け出したバレーがDFを引きつけながら、左足で豪快に突き刺してあっという間に先制。
新戦力のミネイロがアシストする形となり幸先の良いスタート。

いきなり失点したギャラクシーは少しずつエンジンをかけ始めるものの、
ガンバが素早いプレスでボールを奪い、細かくパスをつなぎ、
前線にボールを出すという形が徹底され、何度もチャンスを作り出していきます。
セットプレーのこぼれを拾ったバレーのクロスに山口ヘッドもクロスバー。
山崎が裏へ抜けてGKと1対1になるもトラップが流れてしまう。
左サイドに抜けたバレーが切り返して強烈なシュートでCKを得る。
さらにバレーが裏へ抜け出し、GKもかわしたものの、ボールが流れてしまい相手ボールに。
今度は倉田が飛び出してループを狙うもセーブされ、こぼれを詰めるも寸前でカットされる。
何度もビッグチャンスを作って前半は圧倒しました。

この試合のピッチは噂通り非常に硬いため、ボールがすごく転がりやすい状況でした。
そのため前線へいいボールが出ても、早く転がるために足元に収めるのに苦戦していました。
国内のピッチであれば、あと2点くらいは入っていたんじゃないかと。
しかしその割には中盤でのパス回しはうまくいっていたので、さすがガンバだなと思いました。

チャンスがありながら1点止まりだったガンバ。
後半相手がリズムを取り戻し始めて、押し込まれるシーンが増えます。
ベッカムが引いた位置から高精度のボールをゴール前に供給して、早い段階で勝負してきたので、
何度も危ない場面がありましたが、相手のシュートミスに助けられたほか、
中澤・山口のセンターバック2枚も体を張ってよく防いでいたと思います。
徐々に試合がヒートアップし、途中ルーカスとベッカムがにらみ合いになるという驚きのシーンも(試合後は笑顔で握手)。
終盤も苦しい時間が続きましたが、福元や武井を入れてしのぎ、
前でキープしながら時間を稼いで勝利を手にしました。
ガンバは決勝でヒューストン・ダイナモと対戦することになります。

注目の新戦力についてですが、まずミネイロですね。
どんな選手なのか分からない唯一の選手だったので、注視してたんですが、
彼は攻撃参加するのがすごく好きな選手みたいで、
前半からかなり高い位置を取ることが多かったです。
184cmという長身ですが、スピードも運動量もあって、
攻撃面では力を発揮しそうだなと思いました。
アシストの場面はダイレクトで前に送ったわけですが、そういうセンスもあるんでしょう。
それから彼はFK、CKどちらも蹴っていました。
もちろん全部彼が蹴っていたわけじゃなくて、
期待の星である倉田と半々くらいだったんですけど、FKはキャノン砲を持ってます。
正確に曲げてくるような感じではなくて、強烈なFKですね。
その分CKはいまいちだと思いました。
こればっかりはハマるかどうかなので何とも言えないですが、
たまにシジクレイが蹴っていた場面で彼が蹴ることになるんじゃないでしょうか。
うまい選手が多いチームにとってはいいアクセントになるかも。

しかし問題は守備面ですね。前へ前へ行きたがるので、後ろで明神や二川がカバーに回るシーンが多かったと思います。
キャンプを通じてミネイロの特徴を理解してやっているのかもしれませんけど、
どうも動きに気ごちなさも感じました。すばしっこい選手が対面にいたら、やられる可能性もあるなと感じましたね、正直。
この試合は相手の右サイド、つまりベッカムのポジションが低くて、仕掛けてこなかったので、
ミネイロが1対1でどういう対応をするのか見ることがあまり出来ませんでした。
西野監督も同じ感想のようです。
http://www.jsgoal.jp/news/00061000/00061042.html
だから評価しがたいのも事実ですが、見る限りでは守備には難があるように見えました。
立ち上がりにボールに届かずに後ろからのファウルで警告をもらうシーンもあったり、
プレーに粗さがある選手なのかもしれないなと。
昨年までC大阪にいたゼ カルロスに少しスピードを加えたような選手と言ったらいいかな…いい例えじゃないかも。
だからセンターバックを彼にやらせることが出来るのかは正直微妙です。
3バックなら案外ウイングバックの方がいいのかもしれない。
4バックならサイドバックでしょうね。

それから右サイドバックに入った佐々木。
彼は山形の時もサイドバックはほとんど経験がない状態ですが、
ガンバに来てからずっとサイドバックに入っています。
見た限りでは彼の特徴である縦への突破がほとんど見られませんでした。
ミネイロが行ってしまうことと、まだ慣れていないこともあってバランスに苦慮していたんだと思いますが、
これだとやっぱり彼の良さが出ないんじゃないかと。安田理が帰ってきても同じことで…。
守備ではまずまず頑張っていたんですけど、本来は前目のサイドアタッカーですから、
やっぱりオフェンス面を生かしてあげたいところですね。
とは言っても加地しかいないポジションなので、我慢して試し続けるでしょう。

ルーカスはトップ下のポジションで左右に動きまわっていて、連携の心配も少なそうでした。
彼はボールをしっかり収められるので、前の選手もやりやすいんじゃないかと。
何度か合わないシーンはあったにせよ、パス交換もスムーズでした。
山崎は西野監督からの評価も高いそうですが、やっぱりスピードがあるし、
チェイシングもしっかりできるという部分は変わらない。
思ったよりボールもキープできていたので、十分戦力になっていました。あとは決定力。

福元は佐々木と交代で右サイドバックに入ったんですけど、時間帯からして守備を任されて貢献しました。
武井は倉田と交代でそのままのポジションだったんだと思いますけど、運動量はありそうですね。
献身的な守備ができる選手ということなので、シーズン中もこういう起用が考えられます。

あと既存戦力を見ると、バレーはもう万全ですよ!皆さんw
この時期にあの破壊力を見せつけられると嫌ですね…今開幕してもOKでしょう。
倉田も順調に伸びている感じがしたし、中澤もDFの大量加入で危機感を持っているのか必死でした。
代表でこれだけ選手がいない中でも、結果を出せるガンバはさすがですが、
ミネイロが守備に追われた時にどうなるのかは今後機会があれば知りたいところです。

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2008年02月21日

[東アジア選手権]日本vs中国

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日本1−0中国

何人怪我するのか…と本当に見ていられませんでした。選手たちはよく頑張ったと思います。
戦術どうこうの問題の前に、気持ちが入っているかどうかっていうのは重要なことです。
この試合を戦った選手たちは気持ちが入っていました。

前田が戦線を離脱、岩政も負傷、病み上がりの選手たちも万全でない中でどういうメンバーかと思いましたが、
GKはボスニア戦で安定していた楢崎に。右から内田・今野・中澤(今野と中澤は逆かも)・駒野の4バック、
憲剛・鈴木の2ボランチ、2列目に遠藤・山瀬・安田、1トップに田代という4−2−3−1。
最初メンバー見た時に、報道にあった安田のFW起用もあるのかとか、4−1−4−1なのかとか、
いろいろ考えましたが、一番無難な線に落ち着いた感じです。
最初映像で並びを見た限りでは、鈴木が1ボランチのままにも見えましたが、
鈴木の少し前に憲剛が入る形で、2列目は安田も左にずっといるわけじゃなく動き回っていた感じです。
1トップを採用したのは岡田監督になって初めてですが、FW不足による苦肉の策でしょうか。
北朝鮮戦で言ったこととリンクしますが、今回は憲剛と山瀬が戻ってきたことで、主力組が増えました。
なので駒野を左サイドバックに戻したのは、とりあえず主力の熟成という意味では納得です。
そして今回は今野をセンターバックで使ってきましたが、水本以外に試したかったというのと、
岩政の状態が良くないということで、今野にしたんでしょうか。
いずれにせよこういう布陣しか組めないメンバーが集まっているということだと思います。

立ち上がりは日本も前からプレスをかけましたが、ホームの中国も結構激しく来たので、
何度も嫌な形でボールを奪われて危ない場面の連続でした。
最後のところで中澤と今野がよく守っていたと思いますが。
そして17分、遠藤からパスを受けた駒野が左足のクロス、
田代がニアに入ってきてつぶれ、こぼれたところを山瀬が押し込んで先制。
早い段階で点が取れたことは、相手が積極的に来ていたことを考えるとラッキーでした。

その後も中国は両サイド、特に右サイドを突破しながら果敢に攻めてきます。
ゴール前で何度も決定的なシュートを打たれましたが、枠の外で救われます。
それから楢崎が非常に安定していました。安心して見ていられました。
守備陣は日本の両サイド、右の内田が今日はミスが多かった上、攻撃に関われずに苦戦しました。
その分駒野が上がる回数が増えましたが、どうしてもそこのスペースを突かれてしまったかなと。
フォローに入るのが安田だとどうしても止めるのは難しい。
ここの修正ができればよかったんですけど、片方のサイドだけっていうわけにいかなかったので…。

前半ロスタイム、田代が抜け出したところで危険なタックルを受けるもイエロー止まり。
その後のセットプレーを生かせずに前半終了。
そして後半頭から駒野に代えて加地。前半終わり際、加地が準備しているという報告があったので、
ミスの多かった内田を代えて、駒野を右に回して、
守備の出来る加地を左に入れて固めるのかなと予想したんですが、
内田を残してそのまま加地を左に。駒野がトレーナーと共に下がっていったという話もあるので、
怪我で慌てて準備させていたのかもしれませんけど…。
ようは守備の修正で入れたのか、そうでないのかがよく分からないですね。
しかしこの試合に限っては、加地を左に入れた采配は結果的に合点が行くし、成功したと思います。
疲労も重なって、相手の右サイドは徐々に衰退しました。

48分のオフサイドポジションにいた遠藤がスルーして山瀬を走らせたあのプレーはさすがでしたね。
どうしても反応したくなるものですが、遠藤クラスだと周りがよく見えている。
そして55分、今日一番危険なプレーが起こってしまいます。
憲剛から相手DFラインの背後に出したボールに安田が反応、オフサイドは明らかになくいい飛び出し。
PA手前で安田がシュート、あるいはボールに触れたが、ここで飛び出してきたGKの足が安田の胸に入り、
安田がその場で倒れこんでしまった。仮に故意でないにせよ、危険なプレーということでレッドが普通だが、
判定はイエロー止まり。これにはベンチも呆れかえって激怒。
安田は起き上がれないまま負傷退場となり、その後羽生が入るわけだが、
http://www.sanspo.com/sokuho/080220/sokuho081.html
安田は右わき腹と腰を痛め、大事を取って病院で検査を受けることになったそうだ。酷い怪我じゃないといいが…。
結局このプレーで得たPAわずかに外でのFKを遠藤が蹴るも、わずかに右外へ。

その後ゴール前で中澤と内田がかぶって一瞬危ないシーンはあったものの、
粘り強く後ろは耐えて、次第に前でボールを回せるようになる。
69分、遠藤からパスを受けた山瀬が強烈なシュートも右へ。
83分、相手PA外での競り合いで相手が手を出すと、
鈴木がやり返してしまう。喧嘩両成敗で両者イエロー。
ロスタイム直前、田代がシュートを決めるもオフサイドの判定。
ロスタイム5分。山瀬に代えて橋本を入れて中盤を引き締めにかかる。
鈴木が倒されたのに中国ボールになるなど、最後まで判定はおかしかったがなんとか耐える。
終了間際、田代がシュートを決め切れなかったが、1−0で逃げ切った。

上に書いた以外にも、駒野、遠藤、憲剛らほとんどの選手はかなり削られていた。
ファウルの判定にしても、カードにしても、スローインの判定にしても、
特に後半は何だか訳が分からなかったがよく耐えた。
中国のホームでの試合なので、ある程度何か起こるだろうと予測はしていただろうが(それも悲しい話)、
改めて恐ろしいと思った。あれでは選手たちもやってられないだろうし…。
代表選手を輩出しているクラブチームもたまったもんじゃないでしょう。

いくつかまとめると、楢崎は非常に安定しているので、今後も使い続けていいのではないかと。
今野は終盤まで集中力を保てていたし、いろんなところが出来るというのを見せてくれたと思います。
あと山瀬はやっぱりこのチームには必要ですね。シュートの意識が高いので、
ボールを動かすところからどう持っていくのかを体現してくれる。田代も2戦続けて頑張ったと思います。

とにかく勝ちは勝ちです。韓国と北朝鮮が引き分けたことで、勝ち点では韓国と並んだ。
しかし引き分けでは総得点でかなわないので、結局勝つしかなくなった。
こういう満身創痍の状況で勝てれば大きな自信にもなるし、何とか頑張ってもらいたい。

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2008年02月17日

[東アジア選手権]日本vs北朝鮮

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日本1−1北朝鮮

やっぱりモチベーションの部分でこの大会にどうしても勝ちたいというものがない気がしました。
怪我人などでメンバーが変化したために、新たに起用された選手が多かったので、
テストという感覚に陥っていたかなと。実際、私もW杯予選に比べれば真剣に見ていなかったんですが。
そういえばG大阪・西野監督がこんなこと言っていますね。
http://osaka.nikkansports.com/soccer/jleague/p-oj-tp0-20080210-319286.html
こういう考え方もありますね。必ずしもA代表に固執しなくてもいいという。
ちょうど中国で行われる大会なので、チャンスではあったかもしれません。

今回のメンバーは、GKが川島、右から内田・中澤・水本・加地の4バック、ボランチに鈴木、
2列目に山岸・羽生・遠藤、播戸・田代の2トップ。
タイ戦の先発メンバーから7人が変わりました。
川島にチャンスが与えられて、阿部離脱で水本が起用され、発熱の憲剛が出ずに羽生、
山瀬も無理させないという感じだったのか分かりませんが山岸が入りました。
それは予想される選択ですが、注目は左サイドバックに加地を入れたところ。
内田が右で定着し始めたところで、加地を左で試し始めました。
左サイドを主戦場とする選手の起用をずっと言い続けてるんですがねぇ。
まぁ内田と加地を両方使えればという気持ちは分からないではないですけど…。
そしてFWは田代と播戸という組み合わせ。
田代が強さを見せられるか、調子がいいとされる播戸の出来はどうかというところです。
北朝鮮の方は、最近5−4−1の守備的な布陣を敷くことが多いそうですが、
今回もそんな感じで、鄭の1トップ。日本でもおなじみの安がボランチで、
梁は残念ながら出場はありませんでした。出るならトップ下みたいですが。

北朝鮮は引いてくるという情報があったそうですが、
彼らは日本とやる時は毎回球際に激しく来るので、
ある程度引きながらも、ゾーンに入ってきたら結構来ると思いました。
岡田さんはコメントでも、相手のプレッシャーがあって怖がってしまったと話していますが、
何だか毎回こういうコメントしますよね…毎度毎度「相手がこうだからこうなった」っていうことでは困るというか。
非常にまったりした入り方になって、6分に鄭の強烈な左足のシュートを決められてしまいます。
あの場面はDFラインの4人総出でいったんですけどね…やっぱり鄭はすごい。
昨日麻生に行ったから余計にそう思いますが、川崎怖すぎる。
20分過ぎくらいから攻め込むシーンは増えましたが、なかなか決定的な形にならず。
41分の遠藤のCKから中澤のヘッド、43分の田代→内田→播戸の形は決定的でしたが決まらず折り返し。

後半も攻め続けて、54分に内田のクロスからこぼれを羽生がボレーもブロックされ、
逆に61分、カウンターから鄭に抜け出されて決定的なシュートが来るも右へ外れる。
なかなか点が取れない中、65分に播戸に代えて前田、山岸に代えて安田を投入。
安田が2列目の左に入ってサイド攻撃の比重を整えようとしたのではないかと。
結果69分、安田が仕掛けていいクロス、GKが触ってこぼれたところを前田が頭で押し込んで同点。
岡田采配が当たる形となります。
さらに77分、内田に代えて駒野を投入。久々に右サイドでのプレー。
終盤は田代がフィジカルの強さを見せて何度かいいシュートを放つもセーブされ、
最後の方は中途半端な攻めで試合が終わりました。

結果としては引き分けということで残念ですが、なるべくしてなった結果かなと。むしろよく追いついたくらい。
やるからには岡田さんになってまだ期間が乏しい中で熟成を図ってほしいと思っていましたが、
FW陣や阿部が怪我でいない、憲剛や山瀬が万全でなかった以上、大幅に入れ替わるのはしょうがない。
ただ、だからこそもっと色んなことをして欲しかった。
試す意味合いが強い中で、結局中澤、鈴木という守備の芯の部分は動かさなかったので、
たとえばセットプレーは中澤頼みの状況が変わっていないし、
鈴木も再三ミドルチャンスがありながら、やはり可能性を感じない。
ここのポジションで誰か試す方が先決だったのではないか。岩政も今野も橋本もいたわけですから。
鄭の存在があって、中澤がいなかったら危ないというのはあったかもしれませんけど。

ほかに注目点だったところだと、加地はまぁ最初ですからこんなものでしょう。
思ったよりやれるというような収穫があればよかったんでしょうが、そんなに甘くない。
今後も左で試すのか分かりませんけど、本人は出られるようにするには左でもやると言うでしょうね。
安田がああいう形で結果を出したので、やはり彼をサイドバックで一度試して欲しい。守備に多少目をつむっても。
それから山岸は今後自分をどう出していくのか大変じゃないかと。あれでは使う側も使われる側も難しい。
スペースがある状況じゃないと厳しいわけですからね。
FWでいうと、播戸は結果を出したい気持ちが強すぎたのか、空回りしていました。
一方で田代はやはり使えるなと思いました。仮に最初から出ずとも、ベンチには入れておきたい選手。
空中戦で競り勝てるし、シュートまで持っていけるし、やっぱり体が強い。
前田もおいしいゴールながら、そういう要素は大切なので、残ったと言っていいでしょう。
川島・水本の2人はこの試合で判断するのは難しいですかね。

2ボランチを試すとか、一通り選手を使うとかいろいろ話は出ているので、
次の中国戦はまた変化があるのかもしれませんけど、
内容も結果もというのはなかなか大変ですし、位置づけが難しくなりますね。
韓国が逆転勝利したことで、次の完全アウェイ戦は相手も勝ちにくるでしょうし、
今日のようにまったりした入り方じゃなくて、積極的な試合をして欲しいと思います。

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2008年02月17日

[練習試合]川崎vs湘南

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川崎1−0湘南
試合結果はこちら(川崎公式)こちら(湘南公式)から。

ということで行ってきました。
シーズン前にこうして試合を見に行くのもおそらく初めてです。
麻生グラウンドまでいくつか行き方があるとオフィシャルに書かれていましたが、
栗平駅から徒歩を選択して向かいました。幸い、慣れているサポーターの方が多く歩いていたので、
迷うことなく試合開始30分前に到着。徒歩25分と書かれてますが、もうちょっと早かったかも。
周囲は予想通り静かな住宅街でした。非常にのどかでいいところですね。
サッカーに集中できるというのも分かる気がします。近くに噂の温泉がありましたね。
では写真を。

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↑グラウンドが見えてきたところでまず一枚。ちょうど川崎の選手が降りてきたところです。
左に首脳陣が集まっていますが、関塚監督もいます。

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↑試合を見た場所から撮りました。芝生の中では選手がボール回しでアップ中です。
一般客が入れる場所はクラブハウス側のゴール裏と正面の2か所で、
ゴール裏の方は到着したときにはまだ座れるところもありましたが、
正面の方はご覧のとおりいっぱいで、私と友人は上の方で座ったり立ったりしながらの観戦となりました。

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↑こちらがゴール裏。芝生まで降りてくる階段は、ファンサをしやすいように作ったものだそうです。
試合後、選手たちがこの階段で戻る際、かなりサイン攻めにあっていました。

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↑湘南、アップ中。

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↑川崎、アップ中。

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↑最近ゴールネットをチームカラーに染めるのが流行ってますが、川崎も黒・水・白の3色になりました。


さて試合の方ですが、11時に始まりました。試合形式は最初は分かりませんでしたが、45分×2本。
メンバーについてはオフィシャル参照となりますが、まとめておきます。
1本目はやはりお互い主力組。川崎はGKが吉原、右から井川・寺田・伊藤の3バック、
養父・谷口の2ボランチ、右に森、左に村上、ジュニーニョ・フッキ・我那覇の3トップという3−4−3。
(※http://www.nikkansports.com/soccer/f-sc-tp0-20080216-322418.html
日刊は4−3−3と書いていますが見間違いでしょう。)
川島のいないGKは復帰した吉原が入り、右ストッパーは井川。
今週の練習でもずっと右ストッパーで井川が試されていて、箕輪がサブに回っていますが、この狙いは何なのか注目。
それから憲剛不在のボランチに養父。これは昨年の練習と変わらないですね。
山岸もいないので昨年のレギュラー・村上が左、ジュニーニョとフッキの共存で、鄭のいないトップに我那覇となりました。
一方の湘南はGKに金、右から臼井・ジャーン・斉藤・三田の4バック、田村・永田の2ボランチ、
右にアジエル、左に大山、石原・リンコンの2トップという4−4−2。
DFラインは熟成を図る一方で、今日はボランチに新人の永田が入りました。
京都ユースから立命館大を経て入団し、攻撃センスが売りだそうです。そして大山が左に入りました。

080216-06.JPG
↑きれいに撮れたのでフォーメーションも載せておきます。3−4−3、4−4−2がくっきり見て取れます。

試合の流れとしては、序盤は湘南が堅守速攻でペースを握り、終盤は川崎が底力を見せましたが、0−0となりました。

お互いに守備の意識が高い感じがしましたが、特に湘南の仕上がり具合は上々だと思いました。
やはりジャーン・斉藤のCBコンビが堅いですね。カバーリングもしっかりしている。
俊秀さんも相変わらずいい出来でした。問題なかったです。
田村がDFラインの前で防波堤のような仕事をうまくこなしていたのも好印象。
DFラインのところで奪ってからの意識が統一されていて、
ワンタッチで何本もつないでから、アジエルを活かしながら、
裏を狙う石原、サイドを駆け上がる臼井を使って攻め込んでいくという形。
臼井も久々に湘南に帰ってきましたが、もう何年もいるような感じで全く問題なし。運動量も多かった。
リンコンのコンディションも悪くなく、強烈なシュートを何本か放って存在感を見せました。
リンコンはヘッドで競るというシーンは少なかったですが、キープも出来ているし、
連携も決して悪くなかったので、精度が上がってくればいけると思いました。
ボランチに入った永田は初めて見ましたが、序盤こそ顔を出しませんでしたが、
次第に前へ出て行くようになりました。フィジカルもそこそこ強い。
まだ連携が未熟だからかボールを奪われることはありましたけど、悪くはなかったと思います。
メンバー的に右サイドから攻める回数が増えるのは仕方のないことですが、
三田は上がるシーンは少なかったかなと。守備は堅実でしたが。
大山はもう一つ乗り切れなくて、守備に入った時に森にかわされるシーンもありました。
もっとボールに寄せるように指示も出ていましたが、慣れないポジションで苦戦していたかなと。
まぁボランチで考えられているので大きな問題ではないですが、
左で使えればいいなという感じで試したんでしょう。

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↑川崎FKのチャンス。

川崎の方は何といっても3トップの連携がどうかということでしたが、
これは仕方のないことですがまだまだと言わざるを得ませんでした。
ラスト10分くらいでエンジンがかかって、フッキが個人技でシュートまでいくシーンが増えましたが、
中盤でいい形で奪ってから早い段階で前に出した時に、
ジュニーニョもフッキも自分で勝負も出来るけど、横を使った方がいいのかなというプレーがあって、
そこでの連携がピタッと合わないシーンが多かったですね。
ただ相変わらずこの2人はボールを持っただけで脅威でした。それは事実。
シュートまでいった時は、感嘆とさせられます。
課題としては、今日は我那覇を頂点にフッキとジュニーニョが固めるという形でしたが、
どうしてもフッキやジュニーニョがサイドに流れる必要があって、
中央にいるよりも威力が減ってしまうのかなという感じだったので、
役割分担というか、流動的にする中でどうするのかというのがポイントですね。
それなりに2人とも守備はしていたんですけど。
関塚監督はサイドに一度集めてから逆サイドのスペースを使えばいいということで、
楽観視しているようですけどね。

あと我那覇は無難な出来だったかな。ポストプレーそのものは悪くなかったと思います、私は。
それから井川は、対面した選手たちがそれほど恐くなかったので評価しがたいですが、
森が右サイドを果敢に上がっていって非常によかったので、
その森を活かそうと後ろでしっかり構えている感じでした。
もっと強引に森を追い越したりしても面白かったですが。
関塚監督の中では、井川を何とかストッパーで計算できるようにしたいんだと思います。
必ずしもレギュラーが変化するとは限らないと思いますが、
彼がこのポジションで定着できれば、山脈と言われていたDFラインも変化しますから楽しみです。
寺田も伊藤も出来そのものはよかったと思います。
養父は相変わらず視野の広さは見せてくれましたが、シュートが枠に行かず。
村上は正直目立っていなかったので苦しいかなと。

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↑ハーフタイムの川崎ベンチ。関塚監督が指示を出しています。

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↑ハーフタイムの湘南ベンチ。菅野監督がホワイトボードを使いながら説明していました。

2本目は背番号が一致しない選手がいて、あとから分かったんですが、
川崎はGKが植草、右から箕輪・横山・薗田の3バック、鈴木・菊地の2ボランチ、
右に田坂、左に久木野、トップ下に大橋、黒津・都倉の2トップという3−5−2。総入れ替えしました。
湘南はジャーンに代わって松本、田村に代わって坂本、アジエルに代わって加藤、大山に代わって鈴木将、
石原に代わって原、リンコンに代わって阿部と半分が入れ替えとなりました。
1本目の試合が締まったいい試合だっただけに、ややレベルが下がったのは否めませんでしたが、
湘南が斉藤に代えて山口を入れたところでシステムを変更。
(湘南公式だと2本目30分に交代となってますが本当かなぁ…記憶が正しければ15分くらいに代わってた気が)
右から三田・松本・山口の3バック、ボランチは変わらずで、右に臼井、左に加藤を出し、
鈴木将・原の2シャドー、阿部がトップという3−4−3気味の布陣になりました。
オプションとしてだったのか分かりませんが、3バックにしたのはちょっと驚きました。
さらに前線からプレスをかけることで湘南はリズムを取り戻し、
左サイドからのクロスに阿部の決定的なヘディングシュートがありましたが右に外す。
左右のサイドが入れ替わったことで、鈴木将が生き生きしてきます。
しかし72分、投入された山口が、自陣PA内でプレスをかけてきた田坂にボールを奪われ、
田坂が左足で押し込んで先制点を奪います。ちょっといただけないミスだったかなと。
その後も湘南はプレスをいい形で掛けてから、サイドを使ってうまく攻めてはいましたが、
決め手に欠けてタイムアップとなりました。
ジャーン・斉藤に続くセンターバックの層という意味では、松本もミスがあったりして、
ちょっと課題が残ったかなと思います。田村が出来るので回せばいいんでしょうけど。
加藤は相変わらずいいボールを蹴っていたし、鈴木将には周囲からも「面白い」との声が聞かれました。
阿部はチャンスを決められなかったのは残念でしたが、彼はヘディングも強いし、
本職のセンターFWで使われるということで動きそのものはよかったと思います。

川崎の方ですが、リベロに入った横山、ボランチに入った菊地の新人コンビがまずまず。
特に菊地は即戦力という触れ込みながら、ここまでまだアピール不足だったそうですが、
この試合ではフィジカル的にも強くて、ボールもサイドに散らせていたし、悪くなかったかと。
左サイドの久木野はミスが多くて、黒津も得意な形に持ち込みながらもシュートまで持って行けず、
都倉は後ろへのコーチングやプレスではいいところもありましたがいまいちということで、
ほかの選手も含めてレギュラー陣とは差があるかなと思いました。
大橋や黒津はもちろんベンチには入ってくる選手だと思いますが、
もうちょっとアピールしたいところですね。

080216-11.JPG
↑試合後に撮りました。植え込みがカワサキとなっています。
帰り際、クラブハウス前にいると、解説者の川本さんがいらっしゃいました。
個人的に好きな解説者ですが、やっぱり注目してるんだなと思いましたね。
ちなみに周囲の声を聞くところだと、今日の観衆は過去最多ではないかとのこと。
もちろん湘南サポも来てましたが、注目度の高さを印象付ける結果となりました。
いずれにせよ川崎も湘南も、これから精度が上がってくればいい結果を出せるんじゃないかと。
個人的には湘南が昇格候補になるのは間違いないと確信を持ちました。

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2008年02月07日

[W杯アジア3次予選]日本vsタイ

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日本4−1タイ

親善試合と違って結果が問われるので、よかったと思います。
もう少し点差がつかずに終わるかと思っていたので、少しホッとしました。

まずタイが引いてくるのか前からガツガツくるのかという予想が割れていて、
岡田監督も最初は引いてくると思っていたようですが、
偵察隊の報告を受けて、攻めてくるという見方に変更していたので、
何をやってくるのかというのが一つポイントだったと思います。
もしかしたら岡田監督はあえてそう言いかえたのかもしれませんけど。
前からプレスをかけてきたチリ、引いてきたボスニアと、
いいシミュレーションが出来た中でこの試合を迎えることができたのは幸いでした。

メンバーはやはりというか、山瀬がトップ下に入り、大久保が高原と2トップを形成。
控え7人は楢崎、水本、加地、今野、羽生、播戸、巻ということで、
わき腹を痛めていた(ろっ骨骨折という話ですが)巻はベンチには入り、
あとは無難なメンバー。山岸がベンチにも入りませんでした。

タイは4−4−2ないし4−5−1という形で、立ち上がりこそ前で奪う姿勢も見せたものの、
日本のパス回しに翻弄されたというか、次第に後ろに下がるようになりました。
なのでボール支配率も圧倒して、自在にボールを回すことは出来ました。
雰囲気に慣れてきてからは、サイドバックも高い位置を取るようになって、
コーナーキックも多く取ることが出来ました。
立ち上がりに攻め込んだところで1点取れてしまえば、楽になるかなと思ったんですが、
憲剛の振り向きざまのボレー、中澤のヘッド、大久保からパスを受けた高原の左足など、チャンスを決めることが出来ない。
タイは思った以上にゴール前で跳ね返すところはそれなりに頑張っていたと思います。

21分の先制点のシーンは、FKを得るまでの流れがよかった。
一旦ボールを失ってから、中澤が相手陣地内まで来てプレスをかけて、
一気に2人、3人と囲んで奪い返し、大久保が自分で持ち込んでファウルを誘ったと。
ああいう形で連動してボールを奪えれば、チャンスは増えるかなと思います。遠藤のFKは完璧でしたね。

ただ20分かけてようやく1点取れたということで、やはりホッとした感は否めなかったと思います。
岡田監督も含めて、ベンチもかなり喜んでいたので、「先に点を取れれば大丈夫」と思っていたのは事実でしょう。
失点の場面は、タイも日本の隙をうまく突いたと思いますが、
シュートを決めたウィノータイに対して、一瞬出足が遅れてフリーにしてしまったのが一つ。
それから川口もあの位置からのシュートを予測してなくて、ちょっと前にいたというのが一つ。
そして相手のシュートの技術が一つ。いろんなものが重なっての失点と言えると思います。
岡田監督の性格を考えると、「相手のシュートがよかった」だけでは済まさずに、今後の練習でも気をつけるでしょうね。
出来るだけ隙をなくさないと、結果も付いてこないですから。

この時点でタイとしては明確に目標が見えつつあったと思います。このままのスコアで引っ張りたいと。
だから日本が慌ててしまったら思うつぼなので、慌てないように…と思って見てましたが、
慌てる様子はなくとも、相手にうまく守られてしまっているなという感じがしました。
サイドを突破する手前の段階で結構くっついてくるので、有効にサイドを破れなかったと思います。
遠目からのシュートはあっても、至近距離でシュートを打たせてもらえませんでした。
前半のラストはCKを蹴る前に笛が鳴ってしまったり、何か嫌な感じがしてハーフタイムへ。

後半も攻め込みながらあと一歩というところで進みましたが、
54分、山瀬が左サイドでDFと1対1、狭いエリアで勝負して見事にかわし、
一度相手にわたってクリアされようとしましたが、憲剛がブロック、
それがゴール前にいた大久保の足元へつながり、大久保はとっさの判断で足を出してシュート。これで勝ち越し。
ホントにラッキーだったと思いますけど、大久保はあの状態でよく足を出したと思います。
FWなら当然って言えるかもしれませんけど、いつでもウェルカムの状態でないとなかなか足を出せない。
タイにとっては運がなかったと言わざるをえないですね。これで流れが来ました。

2分後に高原の惜しいシュートがあって、その後も高原に取らせようというのが何回かありましたが、
3点目はまたかというほど存在感がある中澤。今度は憲剛からのFKでした。
高原もそこにいたんですけどね。中澤の方が高かった。
3−1になって、山瀬に代えて巻を入れて、岡田監督曰く「クロスを入れやすく」しました。
相手は1人少なくなったので、勝敗自体はもう安心という感じでしたが、攻める姿勢は忘れず。
しかし高原がなかなか点を取れないので、残り10分というところで半袖の播戸を投入。
ロスタイム、遠藤のCKから完全にフリーになった巻がきっちり押し込んでダメ押し。
結果的には4−1となりました。

岡田監督はリアリストですから、この試合勝つために何が必要かを考えてトレーニングしていたと思います。
先を見据えてというのはほとんど考えてなかったでしょう。
セットプレーを重点的にやっていたというだけあって、CKから1点、FKから2点ですから上出来です。
憲剛と遠藤でキッカーを変えながらやっていましたが、それもうまく行きました。
流れの中でもこの試合では2人ともうまくやっていたと思います。
今後の戦いでも、お互いに結果を出すことでレベルアップしてくれればと思います。
流れの中で点を取れていないというのは、課題と言えば課題ですけど、
全くチャンスがなかったわけじゃないので、あとは高原のコンディションではないかと。

前半から気になっていたのは、内田がボールを持ってから何をしたいのかがちょっと見えてこなかったところ。
巻を入れることでそれを修正しようとした采配は悪くなかったですけど、
シュートなのかクロスなのかはっきりさせないと…。
あとすぽるとで風間さんも言ってましたが、ゴール前の動きが乏しいというのは感じました。
ラストのCKのように、相手が集中力をやや切らした状態であれば、完璧に崩せるんでしょうが…。

次は東アジア選手権ですか。少しずつ熟成を図ってもらいたいと思います。


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2008年01月31日

[キリンチャレンジ杯]日本vsボスニア・ヘルツェゴビナ

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日本3−0ボスニア・ヘルツェゴビナ

ボスニアが思った以上に弱かったというか何というか…。
それもあってチリ戦より出来がいいように見えたのかもしれません。
いずれにせよ点が取れないままタイ戦に行かなくて済んだのはよかったかと。

メンバーとしては、山岸を外して大久保をトップ下に起用。
代表での出場が遠ざかっている楢崎をGKに使って、
あとは変更なし。これで右SBは内田にこだわっているんだなと分かりました。

チリと違って相手はボールを奪いに来ないので、
つなぎたいようにパスをつなぐことが出来ました。
そしてチリ戦の反省からなのか、憲剛がかなりボランチの位置まで下がってきて、
そこでボールを受けてから攻めに入るシーンが非常に多かったと思います。
それから、サイドチェンジを意識する場面も非常に多かったと。
固さの取れた内田と駒野が積極的に上がっていって、
左サイドはそこに遠藤と憲剛が絡んで3人で崩したり、
内田のほうはフリーになる回数が多くて、そこを憲剛がしっかり見ていて捌いたり、
展開の部分はだいぶ改善されていたと思います。

4分に憲剛から遠藤、ダイレクトで高原へ出して強烈なシュート。
さらに6分、憲剛からフリーになった遠藤へラストパスが通るも、
トラップからうまくシュートに持っていけず、
こぼれたところを大久保がシュートも外れる。
10分はいわゆる「接近」の展開で、中央で憲剛と大久保らが絡んで攻め入る。
11分に初めてピンチになったことを考えても、圧倒的にボールを支配。
19分、先ほども言ったように、スローインから左サイド駒野→憲剛→遠藤→憲剛と崩してクロス、
巻が突っ込んでいくがGKと接触。ここでわき腹を痛めてしまうが崩しとしては理想的。
基本的にボスニアはフィジカルを活かしてロングボールを入れて、
こぼれを狙う展開も、攻撃で恐かったのはフルゴビッチの左足くらいだった。

前半半ばから試合が落ち着いてきてしまうのだが、
34分、巻がわき腹を再び痛めたために交代となり、山瀬が入る。
大久保が高原と2トップを組む形で、その後ろに山瀬。期待したい布陣。
その直後、中央の憲剛から右にフリーで走りこんだ内田へ見事なスルーパスが通り、
内田がダイレクトで打つかと思いきや打たず、一旦ためて折り返してしまった。
天皇杯決勝であの角度から決めたこともあるだけに、
シュートのイメージがなかったわけじゃないと思うのだが…
失敗してもいいくらいの気持ちで打つべきだったと思う。
入った山瀬は積極的なシュートでゴールへの意識を感じるが、
何度か味方と合わない場面もあった。

後半も基本的な流れは変わらず、セットプレーでのチャンスが増え、
バリエーションもそれなりにあったが、なかなか高さのあるボスニアDFを崩せない。
何とかしてこじ開けなければ…というところでの68分。
遠藤のCKのセカンドの処理を相手が誤ってアゲインとなり、
ショートコーナーで山瀬に出しシュート。
誰かに当たったボールに対して反応した中澤が左足で押し込んでようやく先制。

ここから畳み掛ける状況にはならなかったものの、
ボスニアも終盤は集中力が欠けたシーンもあった。
77分、憲剛に代えて今野を入れて2ボランチに。
さらに82分、足を痛めて交代を要求した高原に代えて播戸。
その1分後、中央で今野がいい形で奪い、大久保から浮き球のパス。
それを察知していた山瀬が絶妙のタイミングで浅いラインの裏に抜け出し、
1対1を冷静に決めて2点目。
88分には大久保に代えて羽生を入れた直後、今野がクイックリスタートし、
播戸が頭で競って落としたところに再び山瀬。これで3点目が入って、数分後に試合が終わった。

とりあえずいい時の感覚を戻すには良かったのかもしれない。
いつもこんなにボールを持てる試合はないだろうし、
そこは選手も分かっていることだと思うが、
大久保や山瀬が入って、前への推進力は確実に高まった。
その一方で、2試合続けて2トップを組んだ巻と高原は、
もう一歩結果を出せなかったと言っていい。
高原を軸にするのは、現状仕方がないことだと思うが、
単に試合勘の問題だとも思えないのが心配。
1週間空けばもっと良くなるのかもしれないが。

山瀬がこういう結果を出したので、タイ戦は後半頭の布陣で行っていいんじゃないだろうか。
山瀬のいいところは、パスも出せるしドリブルで切れ込んでもいけるし、
フィニッシュで終わる力も持っているし、そういう決定的な仕事が出来るというところで、
チャンスをモノにしたというのは大きい。
巻は巻なりの仕事をしているとは思うのだが、技術的に高いわけじゃないし。
対戦相手によって前のメンバーは変化するのかもしれないが、
中盤のパサーを生かすには、この布陣の方がいいように思う。
憲剛はいい働きをしてたと思うが、遠藤は動きが重い気がした。
気になったのは、無理に走らされている感じがした場面がいくつかあったこと。
遠藤も一度病気にかかったので、心配といえば心配だが、
まだ体が追いついていないという感じかも。
憲剛が後ろに引いた分だけ、役割も変化しちゃったかもしれない。

P.S. オシムさんは元気そうで何よりだった。

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2008年01月26日

[キリンチャレンジ杯]日本vsチリ

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日本0−0チリ

岡田監督になって最初の試合となったチリ戦、結果は0−0。
しかし結果以上に、内容的にはやはりまだまだと言わざるを得なかった。
もちろんいろいろ理由はあると思うが。
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00060096.html(岡田監督コメント)

この試合の先発メンバーは、GKが川口、DFラインは右から内田、中澤、阿部、駒野の4バック、
鈴木が1ボランチで構えて、2列目に中村憲剛、遠藤、山岸が流動的に動いて、
2トップは巻と高原という布陣。オシム監督時の基本メンバーからあまり動かさずに臨んできた。
唯一、右サイドバックに内田を使ったのが目新しい点。
チリの方は立ち上がりから仕掛けてくるのが特徴という話だったが、3バック気味だった。

立ち上がりは前からプレッシャーをかけて、出来るだけ高い位置で奪って攻めようという意図を感じた。
9分、中央で高原と遠藤が細かいパスで打開し、PA内右に空いていた巻へ。
シュートまで行こうとしたがトラップがやや流れてしまう。
しかし相手DFのタックルが足に入っていて、PKでもおかしくはなかったが。
こういうチャンスでしっかりフィニッシュで終われるようにしたい。

10分過ぎからチリのペースになって、なかなか日本は前にボールを運べない。
とにかく連携がうまく取れない、パスミスが多い、前を向けないという悪い部分が続出。
明らかに危ないというところにパスを出そうとしてカットされてカウンターというのも複数あった。
あとは不用意なバックパス、川口も集中力という部分でらしくないところがあった。
チリはセットプレーの精度もそれなりにあって、何度か決定的な場面があったが何とか防いだ。
中澤、阿部、鈴木の中央3枚は淡々と仕事をしていたという印象。
しかし攻撃面はFWの出来が今ひとつで、展開をしようにも出来ない。
何度かあったセットプレーも活かせず、シュートは数本しかなかった。

ハーフタイムでは選手交代はせずに後半へ。
立ち上がりに山岸が左へ抜けてチャンスメイク。
徐々に右サイドバックの内田が上がるようになると、
51分、憲剛から高原、ゴール前内田へ出すがその前に倒れていて通らずも、
クリアミスを拾って遠藤から憲剛へ通すがGKが一歩早くキャッチ。
一連の流れでまずまずといえるのはこのシーンだったか。
57分、山岸に代えて羽生、62分には高原に代えて大久保を入れると、
直後の63分、大久保がGKにプレッシャーをかけて奪い、
かわしてシュートするもこれがバーの上に。かわすまでは良かったが、決めなきゃいけない。
65分、羽生から大久保へボールが出て、ゴール右隅を狙って浮かせたシュートもネットの上に。2回決定機を外してしまう。
71分、内田に代えて加地。
77分、遠藤からパスを受けた駒野の左足のクロスに巻が飛び込むもわずかに合わない。
80分、憲剛に代えて山瀬、巻に代えて矢野を投入。
82分、遠藤のCKに大久保がゴール前いい形で入り込んでヘディングシュートもGKファインセーブ。
86分、矢野が競ったボールに大久保が走りこんでシュートも上に外れてしまう。
前半と違って、後半はそれなりに決定機を作ったが、点が入らなかった。

岡田監督になってから代表招集がかかったのが、昨年12月18・19日と今年1月15日〜23日の2回。
合宿といえるものは今年が初めてで、期間も長いとは言えない中で、
誰もいきなり完成度の高いものを求めていたわけではないと思うが、
コンディションが100%でない選手がほとんどで、その中で指揮官が代わって、
方向性がいくら同じでも違うことを要求する部分もあるわけで、
選手たちにとってはかなり重い負担をかけられているのかなと。

もちろんチリがプレッシャーをかけて、前半いいペースで進めたのは事実だが、
「相手が良かったから」で毎回済ませるわけにも行かないし、
ある程度仕方ないという部分を差し引いても、前半は悪かった。
昨年までやっていたこと、やっていた感覚が思っていた以上に取り戻せていないと感じた。
メンバーがほとんど変わっていないだけに、余計にそう思うのだが。
狭い局面で打開していくという部分は何度かあったが(スルーしたりとか)まだまだだし、
かといって昨年までのサイドに散らしながらボールを動かすというシーンもそんなに多くない。
後半、大久保が入って流れが変化したことを考えると、
FWがしっかりしないと大変だというのは強く感じた。
大久保は動き自体は気合も入っていて、肉離れの手前くらいの怪我をしていた割には、
問題なくやれていたが、今日は彼の日ではなかったというしかない。決めなきゃいけない場面が多かった。
先発した高原は、無理をしないほうがいいと前に言ったのだが、
まだ無理をしてやっている感じがした。本来の動きには程遠い。
巻はあんなもんじゃないかと思うが、レベルアップして欲しいところ。

左サイドバックだった駒野が、大久保についでシュートを打っていたと思うが、
クロスにしてもまずまず頑張っていた。
初出場となった内田は、前半はチームの流れも重なって前へ出て行けず、
後ろで何とかカバーに回って…という感じだったが、
後半は意図的に前へ行くようになって、少し取り返した。
今日は岡田監督としても一度使っておこうという感じだと思うのだが、
今日得た経験を次に活かしてもらえれば。
攻撃的中盤の3人の出来は揃って今ひとつ。羽生はらしさを出していたと思う。

この1試合だけで全てを判断するのは不可能だし、
去年までのサッカーと簡単に比較をしちゃいけないのも分かるのだが、
ただ予選が目前に控えているわけなので、
「自然と良くなるだろう」というスタンスでも良くない。
実際、試合中にブーイングが響いていたのを考えても、
「本当にこれで大丈夫なの?」という意見がこれから出てくるはず。
岡田監督のコメントを見る限りでは、あっけらかんとしているが、
「結果にこだわる」と言っているので、30日のボスニア戦でもこんな状態なら、さすがに不安になる。
もう少し可能性のあるところを見せてもらいたいと思う。

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2007年12月13日

[クラブW杯準決勝]浦和vsミラン

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浦和0−1ミラン

普段からACミランをよく見ているわけじゃないんだが、
やっぱり個々のレベルはもう全然違った。
浦和は立ち上がりこそ何度かいいプレスから奪ってフィニッシュまでいけたが、
すぐに相手のペースになって、ボール支配率もかなり差が出ていた。
その中でよく守っていたと思うけれど、あれが限界かな。
聞くところだと、最近のミランは攻撃はカカ頼み、
守備もガットゥーゾに頼る部分が大きいという話だったが、まぁそんな感じはした。
もうちょっと決定力が高いかと思っていた。
でもセードルフの運動量とか、途中から入ったインザーギにしても、やっぱりさすがだと。
サイドバックがもっとアグレッシブに来たら完全なサンドバック状態だったかもしれない。

浦和としたらポンテがいたらもう少しチャンスも作れただろうが…。
長谷部が持ったときは一応可能性を感じたけれど、
ワシントンと永井の2トップにほとんどボールが収まらなかった。
山田は入っていい仕事していたが、最後のあれは…。
あと、小野は出られないほどの状態だったんだろうか。
やっぱり一発で打開できる選手となると小野だったと思うのだが。

でもアジアチャンピオンとしていい経験はしたはず。
毎年日本のチームがこういう試合を出来るようにしたいものだ。
浦和は3位決定戦で勝利して有終の美を飾ってもらいたい。

P.S. 健太監督の名前を2回出してくれた日テレGJ(笑)

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2007年12月10日

[クラブW杯準々決勝]セパハンvs浦和

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セパハン1−3浦和

試合の感想の前に、日テレのサッカー中継は慣れてないせいか違和感ばっかりで…。
藤井アナは単純なことを大きく言ってみたり、何だかよくわからない実況でした。
もちろん2時間ずっと実況するのは大変なことだから文句は言えないけど、
でももうちょっと落ち着いた実況してもらいたい。

今日の試合は豊田スタジアム開催だったが、
思ったより人が入らなかったのに驚いた。
もう少し浦和から大勢駆けつけているかと思ったが…。
それでも両方のゴール裏が浦和サポーターだから、選手にとってはありがたい話。

セパハンは正GKとナビドキアが出場せず、カリミもベンチに温存。
4−5−1という布陣ながら、多少レベルが下がっていた感じ。
浦和は昼間に書いた記事と同じ布陣。

実況や解説陣は、終始浦和ペースだと言っていたが、
序盤はそうとも言い切れなかった。
確かにリーグ戦終盤よりは、動きに切れもあって、守備陣の体の踏ん張りも効いていた。
モチベーションが高いということもあったのだろうが、
決して浦和が悪いというような印象はなかった。
ただ、セパハンが序盤から無理にプレスをかけずにブロックを作ってきたので、
浦和としては苦手な部類の試合になりそうだった。
実際、立ち上がりは浦和がポゼッションしながらサイドへ展開するが、
セパハンも無理に飛び込んだりせずに、シュートまで打たせない。

徐々に浦和がシュートまで持ち込めるようになって、
10分、鈴木のクロスにワシントンの惜しいヘッド。
20分、鈴木が遠目からロングシュート。
24分、ワシントンが狙い済まして右隅を狙うがわずかに外。
さらに29分、相馬のクロスから永井が落とし(ハンド気味だったけど)、
走りこんできた長谷部がシュートも、コースを変えようとしてヒットせずにまさかの失敗。
少ないチャンスをモノにするという浦和のスタイルが、
この日も実を結ばないような流れになりつつあって、危険だった。
相手はベンチにキープレーヤーが残っているわけで、
後半勝負なら、また鹿島戦のようなことも考えられた。

しかし32分、左サイドを駆け上がった相馬のグラウンダーのクロスに、
永井がうまく入ってきて押し込み先制点。
公式戦では5試合ぶりの得点で、やっと浦和の形に持ち込める状況が整った。
この日の相馬は、今までの出来が嘘のように素晴らしい出来だった。
突破も冴え渡ったし、何より課題だったクロスの精度が非常によかった。
紅白戦を続けて行った成果かもしれない。

後半からセパハンは2人を入れかえ、カリミを入れて勝負に出る。
そして実際いきなり決定機。右サイドから強烈なシュートが来るがバーに助けられる。
かなり前がかりになって、点を取りにくるセパハンに対し、
浦和は耐え時だったが、ここでモノを言うのは個の力。
52分、阿部から右のワシントンへパスが通り、
体をうまく使って相手DFを引き離すと、GKをかわして、
角度がほとんどないところからきっちりと押し込み2点目が入る。
「浦和らしさ」の復活。これはワシントンがうまいと言うしかない。

さらに69分、絶好調・相馬の折り返しに永井がヘッドで競り勝つと、
クリアしようとしたDFがクリアに失敗しオウンゴール。
決定的な3点目が入って、とりあえず試合は決した。

その後肩を痛めた感じのあった永井を代えて小野を入れて1トップに。
もったいなかったのは78分、闘莉王がクリアできずに後ろへ転がり、
フリーになっていたカリミと都築が1対1。
都築は何とか触れたが、ゴールに吸い込まれてもったいない失点をした。
3−0になって、少し気が抜けた感じがあった。
その後も危ない場面があって、ロスタイムにもバー直撃のシュートがあったが、
岡野を入れて無難に逃げ切った。

とりあえずリーグ戦優勝できなかったショックは振り払われているように見えた。
運動量も最近の中では多かったし、特にサイドをうまく使えた。
相馬があれくらいやれれば十分。ボランチの2人も前から奪いにいけたし。
ネネも契約のことがあるからかかなり頑張っていた。
最後に不要な失点をしたが、とりあえず合格点だろう。
何よりACミランとの試合が実現したことが嬉しい限り。
木曜日は純粋に楽しませてもらう。もちろん浦和に勝ってほしいが。

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2007年11月26日

[J1第33節]川崎vs広島

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川崎3−0広島
試合内容などはこちら(川崎公式)から。

川崎のホーム最終戦を見るのは4年ぶり。
4年前はJ2の最終節。相手は同じ広島。
J1昇格が決まった相手に対し、新潟の結果次第となった川崎は、
2−1で勝利したものの、新潟も勝ったので昇格を逃した。
あれから4年。チームはACLに出場するまで強くなった。
リーグ戦ではうまくいかなかったが、いい経験をした1年だろう。

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↑等々力名物、山田うどん。大盛況だった。
確か4年前もうどん食べて寒さをこらえていた気がするw
天ぷらうどん、おいしかったですよ。

試合前から広島のサポーターの声がよく響いていました。
何とか残留したいという想いは伝わってきました。
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↑選手入場時、紫のボードかなにかを掲げる広島サポ。

川崎はホーム最終戦ということで、コレオを敢行。
071124-3.JPG

071124-4.JPG

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非常に綺麗ですね。昔は青の新聞を掲げてたんですが。
また選手入場前には、関塚監督との契約延長報告と、
駒沢大から菊地の新加入が正式に発表され、拍手喝采となった。

この試合、やはり川崎が有利という状況で始まるのは仕方がない。
緊張感から解放され、リラックスしてサッカーが出来ている川崎と、
かたや何としてでも勝ちたい広島。差が出た試合となった。
川崎は3−5−2システムだが、最近出場機会の増えた河村をベンチに温存し、
養父をトップ下に起用。中村・谷口のボランチ、養父のトップ下という形は今季初。
河村が守備で効いているだけに驚いたわけだが、
相手のトップ下が2枚なので、それであればいつもの2ボランチに戻そうということなのか。
広島は戸田が出場停止、青山も負傷ということで高柳がボランチで先発。
あとはいつもと変わらないが、高柳では荷が重い印象だった。

試合速報にかじりつきながら試合も見ていたので(笑)、
ところどころ見ていない部分もあるが、立ち上がりはどっちもかたい感じがした。
しかし序盤から輝きを放っていたのが養父
7分に谷口のパスから養父のミドルシュート。
8分には鄭がFKから豪快なミドルシュートでまずはジャブ。
広島はいい形で攻撃につなげられない。

10分の川崎、左に流れたジュニーニョがシンプルに上げ、
養父が飛び込んでいったがわずかに外。しかし養父がよくボールに絡む。
養父のいいところは、視野が広いこともあるし、
ボールタッチもやわらかいし、パスセンスもいい。
一番いいのは、シュートを打つべきところでしっかり打ったり、
そういうところの状況判断が出来ること。
中村憲剛が褒めるのもよく分かるが、来年の養父は楽しみだ。
11分、ジュニーニョのパスが相手DFに当たったところを久木野がそのままシュート。
そして15分、右サイドで森がクロス。
ファーに流れたことで広島は大丈夫だろうと一瞬気を抜いたところ、
ファーに走りこんでいた養父がダイレクトで折り返す。
ダイレクトをいまいち予想できていなかった広島ディフェンスはボールウォッチャーになり、
ゴール前フリーの鄭がヘッドで押し込んで川崎が先制。
これも養父のプレーが正確だったことの証。
広島の集中力のなさも問題だが、センスを感じるプレーだった。

広島のチャンスは18分。PAわずか外でファウルを取られFK。
左利きの森崎浩が直接ミドルで狙うが、川島がパンチングで何とか逃れる。
1点川崎が取った後は、少し試合が落ち着いた感じがしたが、
広島は川崎を慌てさせるようなプレーがほとんどなく、
キーマンであった柏木も思うようにプレーさせてもらえない。
開幕当初の広島はアグレッシブだったが、
今は失点をしたくないあまり引きすぎ、2トップ+柏木頼みのカウンターで、
後ろがリスクを冒すことが非常に少ない。
勝てない理由が分かった気がした。

30分、広島は駒野→ウェズレイで決定機を迎えたがウェズレイが外す。
明らかにウェズレイにキレがない。動きが重い。
その後も川崎は後ろでガッチリ守りながら、
中村憲剛が左右に振って効果的にカウンターを繰り出し、広島を翻弄。
1−0ながら内容的には川崎の完勝で前半を終える。

このとき他会場の経過をまとめると、甲府は0−1でビハインド。
大宮はスコアレスということで、広島は点を奪って大宮にプレッシャーをかけたい。

後半、川崎は森が左に来る時間が多くなる。
通常井川が入ってから森が左に回ることは多いが、
井川投入前に左に流れるシーンがあるのは珍しい。
そしていきなり後半1分も経たないうちにあっけなく2点目が入る。
伊藤のロングフィードから養父が落とし、ゴール前にこぼれたところにジュニーニョ。
一度シュートは下田に防がれたが、もう一度きっちり押し込んで2点目が入った。
ジュニーニョのポジションがオフサイドだと思った広島のディフェンスラインは、
ジュニーニョにボールが出た瞬間動けず、
フラッグが上がらないのを確認しても、それでも動けなかった。これではまずいだろう。
確かにオフサイドにも見えるし、森崎和がギリギリ残ってるようにも見える。
しかし勝たなきゃいけないチームに必死さを感じなかった。
さらに2分後、ジュニーニョのパスを受けた中村憲剛が左足一閃。
右隅に綺麗に決まって3−0となる。これはすごいシュートだった。

広島はもう攻めるしかない。早めに選手交代をしながら仕掛ける必要があったが、
なかなかベンチも動こうとしない。
51分、左からのクロスにウェズレイが飛び込んだがハンドでノーゴール。
ウェズレイには警告が出される。
直後、ジュニーニョが競り合いで倒れてピッチアウトしヒヤッとするが、
復帰していきなりボールを奪ってシュートまで持ち込むなど、
得点王への意欲?が見える。
57分、ここで井川が入り、そのまま右サイドへ。森は左。
その後も広島が攻めようとはするが、決定的なチャンスにはならず。
68分、いい位置でのFKもウェズレイが左に外し、
直後にウェズレイは平繁と交代。0−3とはいえ動きの鈍い選手を代えるのは仕方がない。
川崎も広島に相性のいい黒津をピッチへ。
1分後、右サイドでジュニーニョが抜け出し、
決定的なチャンスになりかけたところでストヤノフがファウル。
一発退場が命じられる。これもレッドカードは妥当だったかな。
仕方なく広島は高柳を下げて盛田を入れ、右に槙野、中央に森崎和、左に盛田の3バック、
森崎浩を引き気味にして対応。さらに柏木も下げてしまった。
柏木は下がった後号泣。その後1人少なくなった広島は、
何度かセットプレーを得たものの、相手の堅守に阻まれ、
川崎もその後速攻からミドルで4点目を狙うが、シュートが外れ、
結果3−0で川崎がそのまま勝利となった。

川崎としては養父の先発起用がピタリと当たり、
2トップが1得点ずつ、中村も決めて満足の内容。
疲れのあった一時期から抜け出しつつある。
今思えばナビスコ杯でもし養父を使っていたら面白かったかもしれない。
試合後のセレモニーでは、伊藤キャプテンが「来年こそはホーム全勝を狙う」と宣言して場内が沸いた。
その後もいい雰囲気でセレモニーが進んでいた。

広島は試合が終わったあとも歌い続けていて、サポーターの結束は強く感じた。
ただそれと裏腹に、試合内容は散々だった。
このままだと入れ替え戦も危ないと思う。
とにかく内容が伴っていない。勝てそうだった試合はいくつかあるが、
その時よりも酷く感じた。
一番悪いのは、前への積極性がないこと。
これがないと、何も始まらない。
前節もワンチャンスを佐藤寿人が生かして点を取ってはいたが、
この試合では得点の雰囲気すらなかった挙句、
それを支えようとするディフェンスの頑張りもなかった。
次節のG大阪戦はDFライン3人が出場停止という非常事態だが、
試せることを試しながら、戦う意識をもう一度見直すことが必要に思う。
そうでないと内容もないまま引きずり込まれてしまいかねない。
せっかくいい戦力が揃っているのだから、頑張ってほしいと思う。

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